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SNSで話題 顔をしわくちゃに泣く姿、愛くるしい笑顔。実写ピカチュウ「表情」に隠された驚愕の技術

5/18(土) 7:03配信

BuzzFeed Japan

5月3日(金)に日本先行公開された、ポケモンの実写版映画『名探偵ピカチュウ』。予告トレーラーが公開されると、全世界が沸き立った。フサフサ、モフモフの毛に包まれた出で立ちに、くるくる変わる表情はまるで本当に生きてるかのようだったのだ。Twitterなどでは、顔をしわくちゃにして泣く姿が話題になり、多くのファンアートが投稿される。ゲームやアニメで世界中の子どもたちを虜にしてきたあのピカチュウに息を吹き込むためにはどんな技術があったのだろうか? これまで『ガリバー旅行記』や『モンスターVSエイリアン』を制作し、同作品の監督を務めるロブ・レターマン氏に話を聞いた。【BuzzFeed Japan/嘉島唯】

まるで生きてるかのようなピカチュウの表情【動画】

ピカチュウは「人間の表情」をしている

製作期間は2年超。ビジュアル・エフェクトを担当するクリエイターは、カナダやインドをはじめ世界中から1000人以上も集まった。

ロケ地はロンドンやスコットランド。フィルムで撮影された映像に、渋谷や新宿を思わせるビルを合成し、舞台となるライムシティを作りあげた。

「ポケモンを現実の世界に溶け込ませなくてはいけない。なので、今回はCG作品では馴染み深いグリーンバックを殆ど使わずに、フィルムで撮影しました。その場の光を全部取り入れて、それをポケモンたちに反映させました」

アナログとデジタルを折りまぜることで「ピカチュウがその場にいるんだと思わせるのがゴール」と語る。

「自然の光の中で質感はどう変わるのか、吹き抜ける風で毛並みはどう動くのか、濡れたら? 汚れたら? すべてを自然の中に馴染むように計算する必要があったのです」

何よりの見どころは、人間の言葉を話すピカチュウだ。声優を務めるのは『デットプール』を演じたライアン・レイノルズ。可愛らしい外見とおじさんの声のギャップが注目を集めた。

コーヒーを吹き出したり、顔をしわくちゃにさせたり、とにかく人間味溢れる表情を見せるが、それには理由がある。ライアンの表情を取り込んでいるのだ。

「フェイシャルキャプチャを採用して、ライアンの演技がピカチュウに取り込まれるようにしました。目の動きは、まさにライアンの目の動きです」

単に声を当てるだけではなく、顔に無数のポイントをあて、表情をデータ化し、ピカチュウに反映させた。

「もちろん人間とピカチュウは顔の形や骨格が違うので、調整しましたが、基本的にはライアンの演技がピカチュウに投影されています。ライアン=名探偵ピカチュウなんですね」

ライアンはピカチュウになりきるため、ピカチュウと同じ目線(ほふく前進)で演技をしたという。「ピカチュウの役作りのため、82ポンド(約37kg)減量しようかと思ったのですが、流石に医者に止められました」と語るほどピカチュウに「なりきった」。

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最終更新:5/18(土) 16:09
BuzzFeed Japan

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