ここから本文です

欧米で続く脱プラスチック 伊カプリ島も観光客に罰金6万円

5/18(土) 10:10配信

The Telegraph

【記者:Annabel Fenwick Elliott】
 イタリアのカプリ島で、使い捨てのプラスチックが締め出される措置が導入されることを多くの人は朗報と受け取るはずだ。観光客は5月以降、生物分解性ではないレジ袋や、使い捨てのプラスチック製皿、コップ、ストロー、ナイフやフォーク類を使用しているのが見つかった場合、500ユーロ(約6万円)という重い罰金を科されることになる。

 カプリの首長ジョバンニ・デ・マルティーノ氏は英紙タイムズに次のように語っている。「大きな改正となるが、環境を守っているのだから、不平を言う人が出てくるとは思わない」

 イタリア東海岸沖にある群島、トレミティ諸島でも昨年、同様の法律が施行された。

 使用不可のブラックリストにペットボトルが来年には加えられるのに先駆け、両島の当局は今年の夏、水筒の無料配布を開始する予定だ。ペットボトルはプラスチック汚染最大の原因の一つになっており、2016年には世界中で4800億本ものペットボトルが販売された。1分間に100万本以上売れた計算になる。

 イタリア南部のプーリア州でもまた、海岸ではあらゆるプラスチック製ピクニック用品の使用が禁止されている。フランスは一歩先を行き、使い捨てのピクニック用品の使用が来年から全国的に禁止となる。

 環境保護団体グリーンピースによると、地中海で見つかるごみの90%がプラスチックで、地中海は、世界でも有数のマイクロプラスチック濃度が高い海域だ。

 旅行会社に関して言えば、英旅行会社のトーマス・クックは昨年、同社保有のリゾート施設から使い捨てのプラスチック7000万個を排除すると約束。脱プラスチックを行う旅行会社としては世界最大規模となった。また、英ヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソン氏は、2022年に就航するクルーズ船ヴァージン・ヴォヤージズではプラスチックの使用を全面的に禁止することを約束している。

 航空会社も同様に、ごみ削減問題に取り組んでいる。昨年12月には、ポルトガルのハイフライ航空が世界初のプラスチック・フリーの空の旅を実現。同社は、使い捨て素材が環境に及ぼす影響を「もはや無視できない」と発表した。

 豪カンタス航空は5月8日、埋め立てごみを一切出さない世界初の商業便をシドニーとアデレード間で開始した。同社は2020年末までに使い捨てプラスチック1億個を削減する計画を立てており、今回の動きはその一環となる。

 英国の現実は厳しい。海岸清掃などを行う活動「グレート・ブリティッシュ・ビーチ・クリーン」によると、英国の海岸には100メートルに200個以上の割合でプラスチックまたはポリエチレンの製品がある。

 下院議員は今年2月、2042年までに「非必須」プラスチックの全面的な禁止を求める新法案を議会に提出した。英世論調査会社ユーガブが国際環境NGO「地球の友」向けに行った調査によると、10人中9人に近い割合(89%)が、この法案を支持している。【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デーリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。 「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:5/20(月) 16:44
The Telegraph

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事