ここから本文です

“命の最前線”で活躍 千葉県内初の女性特別救助隊員・菅美和子さん(20)

5/18(土) 11:02配信

千葉日報オンライン

 火災や交通事故など危険を伴う現場の最前線で、資機材約200種類を臨機応変に使い分け、人命救助に当たる消防の特別救助隊。千葉県内で初めての女性隊員となった。紅一点、男性隊員に交じり日々訓練を積み重ね「女性でも活躍できる姿を証明できたら」と意気込む。

 「人を身近で助ける仕事に就きたい」と高校生の時に消防士を志し、千葉市の消防施設で、地下空間に閉じ込められた人を想定した同隊の救助訓練を見学した。「1秒でも早く」と懸命な隊員の姿に、救助現場で体を張る将来の自分を思い描いた。

 2017年に千葉市消防局に入り、美浜消防署に配属。当初の仕事は地域住民への防災の呼び掛けや事務作業が中心で、昼夜を問わず訓練するオレンジ色の制服を着た隊員を見ているだけだった。しかし、その間も時間を見つけては走り込みや筋力強化に励み、隊員になるための下準備を欠かさなかった。

 同局によると、女性が隊員になるための体力テストや技術試験の基準が5月1日に定められたが、菅さんは一足先に基準をクリア。4月から隊員として活動している。

 ある日、飛び降り自殺を試みた人の救出に向かった。「助けることが仕事だけど、助かりたくないと思う人がいることを知った。その人の命は救えたが、心を救えたのかを考えてしまった」。葛藤を振り返る。

 「いろんなことに気付きなさい。気付いたら全部やりなさい」。かつて上司から掛けてもらった言葉を大切にしている。「どんな時でも、ささいなことに気付くことができる人になりたい」。笑顔の中に決意をにじませ、何ものにも代え難い人命を救うため訓練に励む。松戸市出身。

最終更新:5/18(土) 11:03
千葉日報オンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事