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モード業界が熱視線を送る“アフリカ”。芽吹き始めた才能と未知なる可能性を探る

5/18(土) 21:11配信

ELLE ONLINE

あなたはアフリカにどのようなイメージを持っているだろうか? 内戦や重篤な感染症、貧困、差別など根深い社会問題を抱え、援助を必要とする遠い地球の彼方。あるいは、手付かずの大自然が生きる雄大な大陸。どちらのイメージも事実に変わりはないが、今アフリカの新たな側面がラグジュアリーファッションや世界の経済人から注目されている。それは、“巨大経済市場”としての未知なる可能性だ。過去20年アフリカの中で最も経済成長を遂げる南アフリカの都市ケープタウンを訪れ、ファッションデザイナーやショップオーナーへの取材を通して、新たな才能の芽吹きと今後の可能性について探る。

巨大経済市場”としての未知なる可能性

アフリカは石油やウランなど豊富な地下資源が眠る、地球で二番目に大きな大陸。ダイヤモンド採掘量は世界一で、多くのファインジュエリーブランドがアフリカ諸国の大地から産出されたダイヤモンドを使用している。長い歴史と独自の文化を有する55カ国で成り立つアフリカは、20世紀半ばまで続いたヨーロッパ諸国による植民地支配により、地域紛争や貧困などの問題に阻まれ長年発展途上だった。

そんなアフリカに変化が見られたのは2000年前後だ。’90年代に新興国(主に中国とインド)からの投資により掘削技術が進歩し、それまで発掘できなかった深海の石油や天然ガスの開発など、希少な地下資源へのアプローチが可能になったことと昨今の資源価格の上昇が、経済成長に繋がっていると考えられている。2008年のリーマンショック、2009年ギリシャに端を発したユーロ危機の影響をアフリカ経済がさほど受けていない事実は、植民地支配から自立したことを裏付ける。

ラグジュアリーブランドのアフリカ進出が加速

経済成長と富裕層の増加により、2000年以降ラグジュアリーブランドがアフリカへと進出し始めた。モロッコには2000年に「ルイ ヴィトン」、2004年には「ディオール」がそれぞれアフリカ初となる店舗をオープン。その後「グッチ」や「マイケル コース」が南アフリカに進出すると、「H&M」「ザラ」などファストファッションが後に続き、欧米ブランドがアフリカ市場を開拓している。この勢いは止まらず、さらなるラグジュアリーファッションの需要拡大には高い期待が寄せられている。

アフラシア銀行が発表した「Africa Wealth Report 2018」によると、アフリカで資産1億円以上を有する富裕層は2024年までに53%増加すると予測されており、同期間にアジアが48%、ヨーロッパ・米国ともに25%と示す通り、アフリカの伸び率は世界で最も著しい。また、国際連合の「World Population Prospects 2018」によると、人口減が進む先進国に対し、人口増を推移するアフリカは2050年には25億人となり、世界全体の4人に1人を占めることになる。それは若年労働力(15~34歳)の拡大とも比例しており、人口・労働力の増加によってますますの経済成長が期待されているのだ。

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最終更新:5/18(土) 21:11
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