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ピレリ、今季F1タイヤへの不満に困惑「チームが苦しむ理由が分からない」

5/19(日) 12:10配信

motorsport.com 日本版

 F1にタイヤを供給しているピレリは、2019年仕様にタイヤに対して、一部のドライバーやチームから不満が出ていることについて、困惑しているようだ。

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 ピレリはオーバーヒートやブリスターの対策として2018年シーズンに一部のサーキットで使われた、トレッド面を薄くしたタイヤを2019年の全戦に導入している。

 一方で、ハースは予選では速さを発揮するものの、決勝ではタイヤの温度を適切な作動温度領域(ウインドウ)に持っていくことができず、苦戦を強いられるケースが多々見られた。

 ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、トレッド面が薄くなったことでドライバーがタイヤの熱を保つことが困難になったと示唆。タイヤの影響力が大きすぎると不満を述べた。

「我々はマシンを開発するために多額の費用を費やしているが、タイヤがウインドウから外れてしまえば、速く走れない」

「単純にピレリを責めているわけではない。我々の責任もある。一部のチームはタイヤを機能させられているからだ。しかし一般的に言って、これは正しいことではない。レースの後『タイヤは機能したのか、しなかったのか?』と話すべきではないんだ」

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、シーズン開幕前にタイヤを最大限に活用する方法を完全に掴めているチームはないと考えており、理解するのがより難しくなっていると主張していた。

 しかし、ピレリのレーシングマネージャーであるマリオ・イゾラは、チームが今年のタイヤを機能させるのが難しいと考えている理由が分からず困惑しており、昨年と比べてウインドウは狭くなってはいないと語った。

「今年は、タイヤのウインドウが狭いというコメントをいくつか聞いたが、それを認めるのは困難だ」

「C3、C4と呼ばれているタイヤは、それぞれ昨年のソフト、ウルトラソフトと同じコンパウンドだ。言うまでもなくウインドウはコンパウンドに関係しているので、同じコンパウンドならそれも同じはずだ」

「ウインドウが広がっているとは言いたくないが、トレッドの厚さが減ったことで、より高い温度で使用できるようになったはずだ。ウインドウが狭くなっているとは言えない」

「C1とC2は昨年よりも軟らかいコンパウンドであるため、より適している。硬さという意味では、C5は昨年のハイパーソフトと同じだ。機械的な抵抗という意味では、改善されている」

「我々はバクーで、ハイパーソフトとC5の比較テストを行った。ハイパーソフトではグレイニングが起きていたのに対し、C5はそれが大幅に減少していたんだ。だから、どこでウインドウが狭くなっていると言えるのか、私には理解できていない」

 イゾラは、ピレリが改善できると感じたなら、常にチームの意見に耳を傾けていくと述べた。そして、今後ピレリはより作動温度領域の広いタイヤを作っていく必要があると示唆した。

「ウインドウが狭くなっているかどうかに関係なく、私はチームの意見を聞いている。彼らはより広いウインドウを求めている」

「その結果、彼らはウインドウが狭いと言っている。明らかなのは、我々が今後、より広いウインドウを確保するために取り組まなければならないということだ」

「2020年、そしてタイヤウォーマーが禁止される2021年に向けて、新しいタイヤをデザインしている。我々はコンパウンドを設計する上で、アプローチを変えている」

「この目標を達成するため、我々は新しい成分や材料をテストしている。2020年や2021年に向けて、何か新しいものを導入するかどうか評価することになるだろう」

Jonathan Noble

最終更新:5/19(日) 12:11
motorsport.com 日本版

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