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【F1メカ解説】マクラーレンがスペインGPに投入した新フロントウイングはフェラーリ式?

5/19(日) 12:25配信

motorsport.com 日本版

 マクラーレンは、先日行われたF1スペインGPに大幅なアップデートを持ち込んだ。これに含まれるフロントウイングの新しいデザインは、フェラーリのコンセプトに似たようなモノになっている。

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 マクラーレンは開幕序盤4レースでは、比較的控え目とも言えるデザインのフロントウイングを採用していた。しかしスペインGPに持ち込んだフロントウイングは、フラップの外側がこれまで以上にダイナミックに下がる、フェラーリやアルファロメオのそれに似たデザインになっていた。

 このデザインにより、フロントタイヤ前の気流をマシンの外側に向かって流す(アウトウォッシュ)ことを狙っていると考えられる。

 メインイラストの中の上が新しいデザイン、下が旧式のデザインである。

 以前の仕様では、フラップの外側を使ってダウンフォースを生み出すことも目指していた。しかし今回の改訂版のデザインは、ダウンフォースの発生量は小さくなったように見える。

 またメインプレーンの外側も低められていて、翼端板の一番下の部分に取り付けられるように変更された。それにより、この部分で発生する渦が少なくなるはずだ。これによって、ウイング下で生み出されるアウトウォッシュが減った代わりに、ウイング上面にその役割を担わせているようだ。

 これ結果、フロントウイングで発生するダウンフォースのほとんどは、マシン中心部に近い部分で発生しているはずだ。そして4枚のフラップのうち上の3枚は、車体中心側の先端が大きく下に湾曲するような形となり、その先端で生み出す渦流の位置を調整していると思われる。また、フラップアジャスターやタイヤ温度センサーの取り付け位置も変更されている。

 なおマクラーレンは、フロントウイングだけでなく、バージボードのパッケージにもアップグレード版を投入した。これは、フロントタイヤの後方に生み出される乱流を制御するためのものと考えられる。

 バージボードの上方部分は、それぞれのエレメントが複雑に絡み合い、気流をサイドポッドの抉れ部分に向けて引き込んでいるようだ。

Giorgio Piola

最終更新:5/19(日) 12:25
motorsport.com 日本版

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