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コントラバスを持って新幹線に→車掌から素敵なメモが…「僕は恋に落ちました」

5/19(日) 15:35配信

デイリースポーツ

 あるコントラバス奏者の男性が新幹線で遭遇した車掌さんとの素敵なエピソードが今、インターネット界を駆け巡り、現代人の荒んだ心に温かい感動をもたらしています。男性がいつものようにコントラバスを乗降口のドアに立てかけ、停車駅で左右どちらのドアが開くかを車掌さんに確認したところ、新大阪から品川までの各駅の「ドア情報」を手書きしたメモをさっと笑顔で渡してくれたのだそうです。「これぞプロの仕事」「なんという神対応」「いい話すぎる」…。Twitterに投稿された男性のつぶやきには、そんなたくさんのリプライが寄せられています。

【写真】これぞプロの心配り…車掌さんから渡された「ドア情報」の手書きメモ

 男性の名は、地代所悠さん(@jidaisho_yu)。Mステや紅白などでも演奏経験があるコントラバス奏者で、大学院時代はゴジラの咆哮をコントラバスの生演奏で再現する研究をしていたそうです。現在はバンドのベーシストや現代音楽集団、オーケストラのメンバーとしても活躍しています。

 地代所さんは5月14日の夜、NHK大阪でのラジオ収録を終えてのぞみに乗り込みました。「いつも新幹線に乗るときは、乗ってすぐ車掌さんをつかまえて開く扉を確認しています」と地代所さんは言います。

 「この日もコントラバスを固定して席に着いた後に、女性の車掌さん(もしかしたら販売員さん?)が通りかかったので呼び止めました。そうしたら僕が言い終わらないうちに『お席でお待ちくださいね』と一度戻られて、その後メモを渡しに来てくださいました。笑顔でさっと渡してくださり、そのまますぐ立ち去られましたので、きちんと顔を覚えていないのが悔やまれます」

 Twitterでは「こんな素敵なメモをくれて僕は恋に落ちました」と冗談めかしたコメントで謝意を示した地代所さんに、もう少し詳しくお話を聞きました。

  -RT数が大変なことになり、いくつかネットニュースにもなりました。このような反響についてはどのように感じていますか?

 「普段スポットの当たりにくい楽器運搬の話題、気遣いのある仕事ぶりの温かさに注目が集まったのはとても嬉しいです。特に大きな楽器を使う方は、なるべく人に迷惑をかけないように運んでいると思うので、応援してくれる人や気にかけてくれる人がこんなにいるとわかったことは、励みになったのではないでしょうか」

 「いわゆる“炎上”ではない、日常のちょっとしたことがこの勢いで拡散されたことにも驚きましたし、ほっとしました。300以上のリプライの中で、批判的な意見は3つほどで、主に『大きいものをデッキに置いたら邪魔だろう』という内容でした」

 -18日現在、RT数は6万7千以上。もしかして、車掌さん本人にも届いたのでは。

 「今のところ、本人から何か連絡があったということはないです。そして僕はそれを求めていません。Tweetには「#届け」と書きましたが、目にしていただけたら嬉しいなという思いです。これだけの反響になってしまうと、その後が気になる人も出てくると思うのですが、アフターストーリーは僕の中だけで留めておこうと思っています。もしかしたら、また新幹線を利用するときにバッタリ、なんてこともあるかもしれませんね」

 -ちなみに、新幹線にコントラバスを持ち込むことはよくあるのでしょうか。

 「不定期です。年に数回あるかないか、という程度です」

 -ちょっと意地悪な質問ですが、何回か利用するうちに、どの駅でどちらのドアが開くかを覚えてしまうということはないのでしょうか。

 「以前、同じように車掌さんに確認したときに、左右どちらが開くかは乗る電車によって変わるので注意するよう教えていただきました。ですので、毎回確認が必須です」

 -今回の「騒動」を振り返って。

 「車掌さんへは改めて感謝を伝えたいです。もしかしたら、あなたにとって当たり前のことなのかもしれませんが、僕はすごく元気が出ましたし、大きな安心感を覚えました!僕も演奏活動を通して世の中に元気を与えていきたいなと思います。そして、ちょっとした騒ぎになったことはごめんなさい」

(まいどなニュース・黒川裕生)

最終更新:5/20(月) 8:07
デイリースポーツ

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