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【ガンプラビフォーアフター】虜になった『ナイチンゲール』の異形、「モデラーを育てるのは家族の理解と模型仲間との絆」

5/19(日) 7:00配信

オリコン

 今年40周年を迎えた『機動戦士ガンダム』シリーズ。世界的にも人気な強力IPだが、その礎となったのは1980年代前半のガンプラブームだ。そんな「ガンプラ」進化の一翼を担ってきたモデラーの“匠の技術”について、ガンプラに「工業製品」の視点を盛り込む人気モデラー・すえぞう氏(@suezou0707)にインタビューを実施。シャア・アズナブルの愛機「ナイチンゲール」と、 “家族”と“仲間”を繋ぐガンプラへの想いを聞いた。

【シャアの愛機を比較】こんなに違う「ナイチンゲール」と「サザビー」は異形対人型

■MSの工業製品としての「武骨さ」や「色気」をガンプラで表現したい

――ガンプラをはじめたきっかけを教えてください。

【すえぞう】小学校時代にガンプラブームがあり、周りの友達がやってたのでその流行りに乗る形で始めたのがきっかけです。

――はじめて作成したキットは何でしたか?

【すえぞう】小学校時代に買った「シャア専用ムサイ」です(苦笑)。当時、サッカーをしていたので『ガンダム』が何かも分からず、パッケージに『ガンダム』の文字があったので買ったのを記憶しています。作り方も分からず、まともに作れなかったですね(笑)。

――では、ガンプラにのめり込むようになったきっかけは?

【すえぞう】しばらく模型制作から遠のいていたのですが、ふと入った模型店で見かけたMG(マスターグレード)のカッコよさに惹かれたのと、その時に開催されていたコンテストが刺激的だったことです。以降は、模型誌はもちろんですが、それに限らずにいろんな物を見て模型制作の参考にするようになりました。例えば、日常に溢れる工業製品の機構や注意書きなんかは、ガンプラ制作時のヒントになりますし、他のモデラーの方の作品からも刺激やアイデアをもらっています。

――一般の工業製品が参考になるというのは?

【すえぞう】工業製品やその機構については、一つひとつが「製品」として成立してるものです。それゆえに無駄がなく綺麗で、時に色っぽく見える点が僕の制作スタイルにリンクします。そうした「色気」だったり「機械的構造」をどうガンプラに落とし込むのかを日々考えています。

――では、代表作の「ナイチンゲール」にもそうした部分が影響しているわけですね。

【すえぞう】制作スタイルの拘りと言っていいのか悩む所ですが、「工業製品」としての“視点”を大事にしています。なので、フォルムの美しさはもちろん、あくまで「工業製品」としての武骨さをイメージできるように作っています。ただ、あくまでディテールはディテールなので、「ナイチンゲール」の持つ美麗なデザイン性を極力変える事なく、一目で「ナイチンゲール」だと分かってもらえるようにオリジナル表現の“誇張”加減には気をつけています。

――おっしゃる通り作品からディテールへのこだわりを感じます。制作にはどれくらいの期間がかかりましたか?

【すえぞう】途中、休み休みでの制作だったので3年近く掛かってしまいました(苦笑)。集中してやっていれば1年もかからなかったと思います。1日の作業時間としては3時間ぐらい。「制作に掛けた時間は裏切らない」と自分に言い聞かせていました。

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最終更新:5/20(月) 11:45
オリコン

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