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そして日系4世は来なかった 日本は本当に外国人が「働きたい国」なのか

5/19(日) 9:24配信

BuzzFeed Japan

2019年4月から、外国人労働者の受け入れに舵を切った日本。これから何が起きるのか。移民問題を伝えるウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」の編集長で、移民問題を巡る新著『ふたつの日本ー『移民国家』の建前と現実』(講談社現代新書)を出版した望月優大さんと考えるインタビューの最終回です。【 BuzzFeed Japan/貫洞欣寛】

アジア各国で経済成長が続くうえ高齢化が忍び寄っています。日本の外国人労働者を国籍別に見ると、最も多いのは中国ですが、その比率は年々下がっています。代わりにベトナムとネパールが急増しています。

一方、韓国や台湾も外国人労働者の受け入れを強化しています。「外国人は日本で働きたがっている」と思う日本人は多くいますが、そういう状態であり続けられるのでしょうか。

将来を示唆する「日系4世受け入れ事業」

ーー日本にこれまで技能実習生を送り出してきた中国などで、経済成長が続いています。韓国や台湾も外国人労働者の受け入れを強化しています。日本は、これからも外国人が働きたい国であり続けられるのでしょうか。

2018年7月に始まった日系4世の受け入れ事業は、将来を示唆する話だと思います。

これは南米の日系人4世が日本で働けるという制度ですが、厳しい条件を付けています。年齢は18~30歳までで、家族帯同は不可。滞在の上限は5年に限っています。

(日系4世は「日本文化の取得」などが来日の主目的とし、それに必要な資金を補うために働くという名目で、日本での労働が可能になっている)

政府がここまで厳しい条件を設定した理由を、私は次のように推測しています。

90年代以降に入った日系の南米人で、日本に定住した方がかなり多くいました。家族を呼び寄せ、子どもたちも生まれました。しかし、政府は定住を促進するというようなかたちでの対応というのを積極的には取ってこなかった。

家族を呼べ、かつ更新回数に上限のない在留資格を与えると、こういうことが起きるんだという学習を、政府の側がしたのだろうと思っています。

だからこそ日系4世の人たちに対しては、単身限定で上限5年といった制約をかけ、「こんな人だったら、日本で働いてもらってもウエルカムです」と呼びかけたわけです。

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最終更新:5/19(日) 9:25
BuzzFeed Japan

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