ここから本文です

令和に「第2の藤井聡太」は現れるのか 将棋ソフト時代到来を予言した羽生善治九段の見る未来

5/19(日) 7:02配信

AbemaTIMES

 平成の将棋史に、その名を数多く、そして深く刻んだ第一人者・羽生善治九段(48)が、新元号令和を迎えた5月某日、記者からこんな質問を受けた。「令和の時代に、藤井聡太さんみたいな棋士が現れると思いますか」。すると羽生九段は、横にいた藤井聡太七段(16)本人がいる中で、こう語った。「それはまあ、今の小学生とか幼稚園のお子さんが、藤井さんを目標に目指すというのが自然の流れだと思いますし。あと10年ぐらい経つと、そういうものを見て育った棋士が出てくると思いますよ」。実にあっさりと“第2の藤井聡太”が現れて当然といった風だった。

 2人がそろって取材を受けたのは、羽生九段の着想によって生まれた超早指し棋戦「AbemaTVトーナメント」収録時。将棋界の超人気棋士2人きりの取材とあって、集まった記者陣からは様々な質問が飛んだ。特に元号が令和に変わったばかりということもあり、平成の将棋界を背負った大棋士、平成末期に彗星の如く現れた天才棋士という組み合わせからか、未来の将棋界についての質問が多かった。その中の1つとして出てきたのが、「第2の藤井聡太」登場の可能性だった。

 羽生九段といえば、将棋ファンの間で1つの“予言”が話題になったことがある。今から20年以上前のこと。将棋ソフトが徐々に生まれてきた中で、当時活躍していた棋士が「コンピューターがプロ棋士を負かす日は」という問いに、多くの棋士が来ない、もしくは遠い未来のことだと答えた。ところがこの中で、当時7つタイトルを独占していた羽生九段は「2015年」と答えた。現実にはそれより2年も早い2013年、将棋ソフトponanza(ポナンザ)が公の場で初めてプロ棋士を破ることになったが、羽生予言と近かったことにファンたちが大いに驚いた。

 永世七冠の資格を取得し、将棋界初の国民栄誉賞も受賞した羽生九段。それでもなお「将棋そのものの本質を分かっているかといえば、まだまだ何も分かっていない」と語ったことがある。そして、令和を迎えた将棋界は「カオスの時代」とも語った。「先が見通しづらいという時代でもある。将棋そのもののルールは変わっていないですけど、指している中身というのは1年ぐらい経つとガラッと変わっているのが普通になっている」と、無限の広がりを感じるからこそ、新たな天才が1人、また1人と出現することには何の不思議も感じていない。むしろ出ない方がおかしいとすら感じているようだ。

1/2ページ

最終更新:5/19(日) 7:02
AbemaTIMES

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事