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【ブラジル】黒人と褐色人 失業者の64%占める

5/19(日) 5:04配信

サンパウロ新聞

 ブラジル地理統計院(IBGE)が16日に発表したデータによると、2019年第1四半期(1~3月)時点におけるブラジルの失業者1338万7000人の63.9%は黒人および褐色人だった。IBGEのまとめによると、19年第1四半期のブラジル全体の失業率は12.7%だったが、黒人と褐色人の失業率はそれぞれ16.0%、14.5%と全国平均を大幅に上回った。これらとは逆に白人の失業率は10.2%と全国の平均を大きく下回った。伯メディアが17日付で伝えた。

 今から7年前の12年第1四半期時点のブラジル全体の失業者数は760万人と今年第1四半期の6割にも満たない数だった。そして、この中で黒人と褐色人が占める割合は59.1%と今年第1四半期よりも4.8ポイント小さかった。これらのことは、この7年間の失業者数の増加は主に黒人および褐色人の間で起こったということを示している。

 IBGEで労働と収入に関する調査・統計のコーディネーターを務めるシマル・アゼレド氏は「黒人と褐色人の大半は低所得者だ。(黒人と褐色人の)失業率が著しく上昇したのは建設現場における人員削減が多かったからだ。ほかにも貧困層の人々に打撃を与えた仕事がある」と話す。

 政府が19年の経済成長見通しを下方修正したことからも分かるように、ブラジル経済の回復は期待通りには進んでいない。そしてその結果として、労働市場は良い方向には向かっていない。失業率が高く、労働力が十分に活用されておらず、非正規の仕事が拡大していると特徴付けられる現在の労働市場の状況は、ブラジル全国の至るところに広がっている。アゼレド氏は「我々が今日、ブラジルにおいて直面している状況は、特定の州に限られているものではない。正規雇用の減少はすべての州で起こっている。非正規の仕事の増加はすべての州で起こっている」と説明する。

サンパウロ新聞

最終更新:5/19(日) 5:04
サンパウロ新聞

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