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「わたし、定時で帰ります。」にモヤっとする上の世代に伝えたいこと

5/19(日) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

「わたし、定時で帰ります。」

現在放送中のこのドラマでは、有給を消化し、定時で帰ることがモットーのヒロインを吉高由里子さんが演じている。タイトルを見たときに、上司がまだ残っているのにも関わらず、気にせずに帰ってしまうゆとり世代を揶揄する上の世代の表情が浮かんだ。

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このゆとり気質に、働き方改革が期せずして太鼓判を押してしまっていることに、なんともモヤっとした気分になる上の世代がきっと多くいるのだろう。

「自分たちは上司が帰るまで、ちゃんと残っていたのに……」「定時で帰っていては十分な仕事の能力が身につかない」「仕事への意欲がないのか」などのお叱りの声が、すぐそこまで聞こえてくるようだ。

しかし、これはドラマだけの世界ではない。定時で帰るという話は、商社や代理店、コンサル会社などに就職した友人からもチラホラ聞こえてくる。

カレンダーに「定時で帰ります」

今年4月にコンサルティング関連のベンチャー企業に就職した美奈子さん(23、仮名)は「Googleカレンダーで、毎日定時のところに『定時で帰ります』って入れてます」と平然と話した。

美奈子さんが就職した会社は、柔軟に働く環境が整っていることで有名なベンチャー企業だ。しかし、それでもGoogleカレンダーを白紙にしておくと、定時後にミーティングを入れてくる先輩もいる。

そこで美奈子さんが思いついた策が、定時の時間に「定時で帰ります」という予定を入れることだった。

あまりの潔さに、同世代の筆者でさえも驚きを覚えた。

しかし、明日でも良いミーティングは翌日の定時前にやればいいし、明日でもいい作業は明日やればいいというのが美奈子さんの考え方。

これだけ副業も流行り始めていると、さすがに定時で帰ってそのあと何か特別な仕事や予定などがあるのだろうと思い、帰宅後の過ごし方を聞いてみると「映画とか観たりしてます」。

予定があるから定時に帰るのではなく、終業時間だからというただそれだけの理由で、潔く定時に帰っているようだった。

確かに定時と言いつつ、ズルズルと働き続けるこれまでの企業の風習がおかしかったのかもしれない。

「定時だから、その時間になったら帰る」

これまでその当たり前を無視し続けた社会に生きてきた私たちは、感覚が麻痺しているのだろうか。当たり前のことを当たり前に言い切っているだけだが、そのことが逆に新鮮に感じられる。

とはいえ、会社がつまらないというわけでもないようだ。

「会社はすっごい楽しいです!」と笑顔で話し、朝は始業時間の1時間前に出社して、新聞を読んだりして過ごしているという。

仕事は楽しいし時間内で一生懸命に取り組む。そして、仕事以外の時間も大切にする。そうした、とてもシンプルな価値観がそこにはあった。

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最終更新:5/19(日) 22:08
BUSINESS INSIDER JAPAN

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