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交差点の安全性向上へ模索 大津園児事故受け岡山県内の自治体

5/19(日) 8:31配信

山陽新聞デジタル

 大津市の交差点で今月上旬、散歩中の保育園児らが車同士の衝突に巻き込まれ死傷した事故を受け、岡山県内の自治体が交差点での歩行者の安全性向上策を模索している。学校や保育園に一斉に注意喚起し、既存の安全設備を点検したり、追加設置を決めたりする動きも出ている。ただ、既に行っている取り組みや予算の制約を理由に新たな対策の予定がない自治体も目立つ。

 県は、交差点以外を含めた県道の安全性の緊急調査(岡山市を除く)を各県民局が開始。交通量が多い通学路で車道と歩道の間に設置している防護柵の配置などを調べ、地域から対策の要望が出ている箇所の確認もしている。調査結果を踏まえ、関係市町村や警察などと対策を検討していく方針。

 岡山市は、幼稚園や保育施設の散歩コース、小中学校の通学路の再点検をスタート。車の往来が多く危険性が高い交差点について、回避できればコースから外すなどし、通らざるを得ない交差点には歩道に車が進入するのを防ぐ金属製ポールなどを本年度中にも設けることを決めた。

 山陽新聞社の県内15市への取材では各市が学校園に対し、散歩コースの再点検や校外・園外活動の際の引率や見守りによる安全確認の徹底を文書や口頭で呼び掛けた。倉敷市は散歩コースの危険箇所の報告を指示した。

 一方で、他の新たな施策は考えていない市が多い。理由として、「市道を中心に異常や危険箇所がないか職員が毎日パトロールしている」(新見市)、「学校園からの要望を受け随時通学路を点検している」(備前市)などの対策を以前から取っていることに加え、予算が限られハード整備が難しい事情を挙げる自治体もある。

 県警交通企画課は「動画やポスターなどによる広報、学校園での交通安全教室の開催などを通じ、交通マナーの向上を図っていく」とし、ドライバーや歩行者への啓発に引き続き努める考えだ。

最終更新:5/19(日) 8:31
山陽新聞デジタル

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