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SNSに夢中なあなたは要注意! 密かに増えている“微笑みうつ病”って?[後編]

5/19(日) 21:30配信

ELLEgirl

ソーシャルメディアの興隆により患者数が増えていると言われる「微笑みうつ病」。人前では明るく快活に振る舞ってしまうため表面化しづらいが、発見が遅れると深刻な事態を招くことも。原因や危険性、治療のタイミングについてカナダ版エルが徹底レポート!

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女性のほうがうつ症状を隠したがる

治療しないで放っておくと、「微笑みうつ病」はそのほかのうつ病同様に、頭痛や消化不良、体重の増加や減少、不眠といった身体的な副作用も引き起こす。そして、一見害のなさそうな呼び名にもかかわらず、微笑みうつ病は命を脅かすこともあるという。カナダ・トロントのヨーク大学で心理学を教えるゴードン・フレット博士は「『微笑みうつ病』を軽んじてはいけません。それは希死念慮(自らの死を願う気持ち)にも繋がりうるのです」と警鐘を鳴らす。彼は完璧主義の発展とその治療法について共著『Perfectionism(原題)』でまとめている。「それらの問題を封じ込まれたままにしておくと、あなたは蝕まれてしまいます」

「微笑みうつ病」の罹患率についての公式の研究はないが、女性は男性よりも不安やうつになりやすいということが、リサーチ会社「Ipsos」の最近のレポートにより明らかになっている。そして、我々女性の多くが自分の苦しい状況を人目につかないように隠している。今年初めに、フィットネス&ライフスタイルメディアの『ウィメンズヘルス』とアメリカ国立精神衛生研究所がうつや不安障害を持ちながら生活している2000人の女性を対象に調査を行ったところ、実に89%が、自分の悲しみや、内面の苦しみを職場や友人の前で隠していると回答した。

女性にはこの数十年で独立と自由がもたらされたが、機会の増加に伴い、ストレスも増えているのだ。「我々は成功について生き残りの観点で語ってきました。今日、我々は成長・繁栄し、自分の持てる力を十分に発揮させることがテーマです」とフレット博士は語る。彼曰く、比較の文化が我々の自尊心を傷つけているという(自尊心が低くなることはうつへと結びつく)。そして、比較の文化がもっとも顕著なのはサンセットの写真と、完璧な人間関係が無限に繰り返されるソーシャルメディアだ。

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最終更新:5/19(日) 23:45
ELLEgirl

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