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「事業を大きくするより、みんなが17時に帰れる職場」新発想の京都発ベンチャーに注目

5/19(日) 21:13配信

ELLE ONLINE

日本が誇る古都でありながら、進取の気性をもつ京都。IT企業のオフィスも続々オープンするこの地で、今話題の会社を立ち上げた女性に話を聞いた。新しい発想で着実にファンを増やす、彼女たちのビジネスとは?エル・ジャポン6月号より。

個人の幸せが優先される働き方をフランチャイズしたい

中村朱美
minitts代表取締役

 夜遅くまで営業している飲食店を訪れると、スタッフの顔に疲れが滲んでいるな、と感じることがある。考えてみれば当然だ。まともな時間に、家族とともに夕飯を食べるのは夢のまた夢。一刻も早く家に帰りたい、というのが本音かもしれない。

 京都駅から車で15分。おもにステーキ丼を提供する「佰食屋」の中村朱美さんは、そんな飲食業界に新風を吹き込む。一日に供されるのは、店名通り100食のみ。夜は店を開けない。9時半に出勤し、17時に退勤する社員もいる。中村さんは言う。

 「私自身、食べることが大好き。『食』って、本当に身近な幸せだと思う。楽しい仕事であるはずなのに、その働き方ゆえに“しんどい職業”と思われているのがとても悲しい」

 売り上げを大事にする飲食店は世に溢れているのだから、売り上げを捨てて“時間”を大切にする会社が一社くらいあってもいいよね? そんな思いから、2012年に「佰食屋」をオープンさせた。

事業を大きくするより みんなが17時に帰れる職場

もともと、飲食業界に身を置いていたわけではなかった。小学生の頃から目指していたのは「教師」。夢が少しずつ形を変え、人の夢を応援する仕事をしたい、と専門学校の職員として就職。広報の仕事に就いた。

 在職中に結婚した夫が作ってくれたステーキ丼に惚れ込んで、「子供のいない、いまのタイミングで店を持とう!」と夫に持ちかける。

「構想の段階から決めていたのは、『働く時間をきっちり決めて、私生活をメインにする』ということ。晩ご飯は絶対に家で食べたかった」

 頑張って仕事を終わらせれば早く帰宅できる。自身、長くそうした働き方が許される仕事をしてきた。自分の店も、時間のインセンティブを感じられる働き方にしたかった。

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最終更新:5/21(火) 17:26
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