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自分の“基地”いいね、小屋購入ブームに バイクのメンテ、ピアノ練習室など

5/19(日) 9:01配信

山陽新聞デジタル

 子どもの頃、自分だけの秘密基地がほしいと思ったことはないだろうか。そんな願いを「小屋を購入する」という形でかなえる人たちが増えているという。ガレージ、ピアノの練習室、ネイルサロンなど多彩な用途で使われている。大人たちの夢の詰まった“小屋の中”をのぞいてみた。

 シャッターが開くと、持ち主のこだわりが詰まった2台のバイクが顔をのぞかせた。周りには工具箱だけでなく溶接機械まで置かれている。ここは岡山県倉敷市在住の会社員三好正紀さん(30)方の庭に立つ小屋。6畳のスペースで趣味のバイク整備を楽しんでいる。

 4人家族の三好さんは昨年11月にマイホームを新築した際、ガレージとして小屋を購入。ガレージ併設住宅も考えたが、「作業の音が響くことがあるし、子どもが中に入ると危ない。価格も小屋を購入するほうが安かった」と話す。週末、小屋でバイクのメンテナンスをするのを楽しみにしており「1人で黙々と好きな作業に取り組めてリフレッシュになる」と満足そうだ。

 三好さんが購入したのは、屋根など住宅工事の植田板金店(岡山市中区藤崎)が手掛けた小屋。同社は設計、施工、設置まで一貫して対応できる強みを生かして、2017年に小屋事業に乗り出した。岡山、丸亀市にはモデル棟を並べた展示場がある。

 車1台分のスペースで設置でき、価格は50万円から。これまでに約60棟が売れ、順調に販売数を伸ばしている。

 同社だけでなく、小屋を手掛ける住宅メーカーや工務店は増えており、雑誌で特集が組まれたり、各地でイベントが開かれたりと、小屋ブームが起きているのだという。

 植田板金店では、当初は男性が趣味に没頭できる「大人の隠れ家」として売り出していたが、自宅の敷地でネイルサロンや雑貨店を開きたいという女性起業家にも需要がある。大型犬の犬小屋にした人もいるそうだ。

 植田博幸社長は「仕事や趣味など、さまざまな使い方ができる小屋で、利用者の暮らしが豊かになれば」と話している。

最終更新:5/19(日) 9:01
山陽新聞デジタル

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