ここから本文です

露天風呂まで! 長距離フェリー、どこまで進化するのか?

5/19(日) 18:01配信

乗りものニュース

2019年は「フェリーでクルーズ元年」?

【本記事は、旅行読売出版社の協力を得て、『旅行読売』2019年6月号に掲載された特集「遊覧船から長距離フェリーまで ふらっと船旅 絶景さんぽ」内のコラム記事「進化を続ける長距離フェリーで快適な旅を」を再構成したものです】

【写真】「宇宙旅行」できる長距離フェリー

※ ※ ※

 30年前の1989(平成元)年は、「日本のクルーズ元年」と呼ばれた。初の国産クルーズ客船が登場したからだ。そして元号が「令和」に変わる2019年は、「フェリーでクルーズ元年」となるかもしれない。

 長距離フェリーといえば、だだっ広い和室に大勢の人たちが川の字で眠る、退屈な長い時間を過ごす移動手段というイメージが強い。

 だが、それはもう過去の話だ。最近のフェリーは、個室が大幅に増加。大部屋をなくし、個室のみという船も登場している。同時に、バルコニー付きのハイグレードキャビンを有する船も増えた。

 施設の充実もめざましい。例えば、阪九フェリーのように、展望大浴場に露天風呂を併設するフェリーも珍しくなくなっている。

 船内イベントや食事の進化にも注目だ。名古屋~仙台~苫小牧を結ぶ太平洋フェリー「いしかり」「きそ」では、一流エンターテイナーによるラウンジショーが毎晩開かれている。タヒチやエーゲ海をイメージした船内レストランでは、バイキング形式で北海道・東北・名古屋などの旬の料理を味わえる。

ある意味「最強」の公共交通機関?

 2019年1月にデビューした太平洋フェリーの新船「きたかみ」のコンセプトは“スペーストラベル”。プロジェクションマッピングなどの演出で、船内で宇宙を遊泳しているような気分になれる新感覚フェリーだ。

 大洗~苫小牧を結ぶ商船三井フェリーの「さんふらわあ ふらの・さっぽろ」もすごい。2層吹き抜けの斬新な展望通路が印象的だ。食事は、ディナーのコースメニューの質が非常に高い。デジタル技術を駆使したサービスも充実し、映画や寄港地情報、ゲームなどを楽しめる。

 現在のフェリーは、クルーズ気分を格安で満喫できる。その多くが夕方か夜に出港し翌朝に到着するダイヤを採用するため、「動く海上ホテル」と称される。

 広い船内は自由に動け、一晩眠れば翌朝は目的地。体にも優しく、到着後は朝から観光に時間を使える。ほぼ毎日運航しているので、自分の都合でスケジュールを組めるのもいい。長距離フェリーは、まさに「最強の公共交通機関」である。

“令和”という新しい時代が幕を開けた。2019年は「フェリーでクルーズ」を先取りしたい。

カナマルトモヨシ/旅行読売

最終更新:5/19(日) 19:50
乗りものニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事