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ナビサイト使って参加学生ゼロ 企業がテンプレ採用をやめるべき理由 「日本一短いES」仕掛け人が語る

5/22(水) 7:00配信

withnews

 「日本一短いES」や「入社日と連絡先を送信したら即内定」など、独自の採用を生みだしてきた人がいます。人材コンサル「モザイクワーク」社長の杉浦二郎さん。奇をてらっているわけではなく、その会社の個性を考え抜いた上での作戦だと言います。企業も学生も「似たようなやり方」が多い就活ですが、テンプレ就活のデメリットを杉浦さんと考えました。

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リクナビで呼びかけて、学生の参加ゼロ

 杉浦さんは、新潟県の菓子メーカー「三幸製菓」で人事責任者を務め、独自の採用選考が注目を集めました。2016年に現在の会社を起こし、採用や人事のコンサルティングを専門にしています。

 独自の採用選考にこだわっておられますが、なぜでしょう?

 杉浦さん「いま就活は売り手市場なので、企業は横並びで同じことをしていても人が採れないんです。今までであれば、なんとなくリクナビに載せて、マイナビにも載せて、母集団を形成してってやっていたのが、全然学生が来ない」

 母集団とは、応募する学生たち。大きな母集団を作れば(たくさん学生が応募してくれれば)、優秀な人材が多く含まれるはずだという考え方です。

 杉浦さん「昔は、ES提出者や企業説明会への参加者に対して実際の内定者数が少ないというのが課題でした。でも今は、スタートの会社説明会への参加自体が少ないんです」

 「以前、僕のあるお客さんが、20人規模の説明会を開きました。ナビ経由で20人が予約して、我々が別ルートで集めたのが20人。歩留まり5割かなと思って40人の予約枠にしたんですけど、当日ナビ経由の参加者は誰も来なかった。僕らが呼んだ方は18人来ました」

 「まさかナビ経由がゼロとは。学生にとって、ナビサイトの使い方がその程度なんですね。とりあえず予約しただけで、予約したことすら覚えていないっていう」

 ナビサイトからいっぺんに大量の企業に申し込むから、そういうことになるのでしょうか。

 杉浦さん「そうですね。それと、学生がナビサイトを活動のメインにしていない。リマインドメール送っても全然見ていないですし。やることは次から次にいろいろあるから忘れちゃうし。そうなってくると、企業側も他社と同じことしていてもダメだと危機感を持ちます」

 それで独自の採用を考えたいというニーズが生まれるんですね。

 杉浦さん「今までの企業は、多くの母集団を形成し、そこから複数回選抜し若干名を採用する、というどこも同じやり方をしていましたが、さすがにそれではそろそろダメだと気付き始めたんだと思います。入社後に育てる余裕もないわけで、もっと自社にとっての優秀人材をしっかり定義し採用しないとまずいぞ、と」

 「だから、企業は人材難だけど、厳選採用なんですよ。世間一般にいう優秀人材ではなく、自分たちの会社にとっての優秀人材を採らなければという意識です。そうすると、ES出して面接して、という従来の物差しではない、自分たちならではの物差し(選考)が必要になります」

 杉浦さん自身、独自の採用選考は、いつから考え始めたんですか。

 杉浦さん「私が三幸製菓で採用を担当していた時にナビサイトへの掲載をやめて、面接も最終面接だけにしましたが、それが2011年くらい。周りに独自選考の動きはあまりなかったです。当時はバッシングも受けました」

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最終更新:5/22(水) 7:00
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