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蔡総統、就任3年の成果に自信 2期目の「台湾博覧会」開催に意欲

5/20(月) 17:51配信

中央社フォーカス台湾

(台北 20日 中央社)蔡英文総統は就任から丸3年を迎えた20日、総統府(台北市)で記者会見を開き、談話を発表した。蔡総統は長期的な視点で政策を推進し、内需創出や経済成長をもたらしてきたことを強調。2期目での「台湾博覧会」開催に意欲を示した。

▽3年の成果をアピール

蔡総統は「重要な政策に成果が出るまでには、通常は3年かかる」とした上で、「4年目には収穫を始められようになる」との信念を胸に孤独やプレッシャーに耐えてきたと吐露。洋上風力発電の推進や税制改革、年金改革などを例に挙げ、成果は現れてきていると強調し、「この3年、絶えず台湾を貶めようとしてきた人の思い通りにはさせない」と訴えた。

経済における中国依存の脱却にも言及。「『中国経済頼み』の国民党の戦略を引き継いでいたとしたら、米中貿易戦争のリスクを前に、台湾はどうして生き残っていけようか」と述べた上で、経済体質の調整を進めてきたことで、海外企業の台湾投資拡大や台湾企業の国内回帰などの「投資大爆発」が訪れたと強調した。

▽「メイドイン台湾」を世界へ 台湾博覧会目指す

来年1月の次期総統選での再選を目指す蔡総統。米中貿易戦争によって改めて注目されている「メイドイン台湾(MIT)」を次の段階の大きな目標にすると表明。これまでの基礎の下、「MIT アップグレード」を目指し、部品製造や相手先ブランドによる生産(OEM)だけではなく、人工知能(AI)やグリーンエネルギー、ハイテクなど将来の全ての人類にとって最高の生産や生活の「新経済モデル」を築いていくと目標を掲げた。

2期目では「MITアップグレード」による国力を全世界にアピールするため、「台湾博覧会」を開きたいと説明。台湾が誇るソフトパワーを紹介することで全世界を台湾の顧客とし、各分野での連携の機会拡大を図るだけでなく、一国家として数十年にわたり積み重ねてきた成果を伝えられるとの展望を示した。

▽強硬な対中姿勢 「挑発ではない」

最後には中国についても言及。「対岸の中国は強大で、『一国二制度』を声高に叫んでいる」としながら、「自信を持って、より大きな声で言おう。『われわれにはただ一つの国家しかなく、それは中華民国台湾。われわれにはただ一つの制度しかなく、それは民主主義・自由・人権だ』」と語った。

両岸(台湾と中国)政策に関し、「挑発しない」「対抗の道に後戻りしない」と明言していた蔡総統だが、年頭に中国の習近平氏が台湾との一国二制度の方針を表明して以降、中国に対して強気な発言を繰り返している。両岸政策の方針転換の意向を取材陣から問われると、蔡総統は、中国側の発言によって台湾にはあいまいにする余地がなくなったとし、確固として台湾の立場を明確に伝える必要があると説明。「挑発ではない」と述べた。

(顧セン、葉素萍/編集:名切千絵)

最終更新:5/20(月) 17:51
中央社フォーカス台湾

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