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貴景勝、9日目から再休場へ 大関で68年ぶり再出場も惨敗

5/20(月) 4:03配信

スポーツ報知

◆大相撲夏場所8日目 ○碧山(はたき込み)貴景勝●(19日・両国国技館)

 右膝負傷を抱える新大関・貴景勝(22)=千賀ノ浦=が、9日目から再休場する意向であることが分かった。8日目に大関で68年ぶりの再出場を果たしたが、小結・碧山(32)=春日野=に変化されて黒星を喫した。

 貴景勝の強行復帰が、凶と出た。館内の祈るような歓声が悲鳴に変わった。碧山の変化に対応できず、はたき込まれてバッタリと土俵に両手をついた。これで3勝3敗2休。報道陣が殺到した支度部屋では「(変化は頭に)ありました。(黒星は)自分が弱いから。(次も)出られると思ったら出る」と気丈に振る舞っていたが、言葉とは裏腹に右膝は限界に。再休場する意向を周囲に漏らしているという。

 取組後、貴景勝は師匠・千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)と都内の千賀ノ浦部屋で話し合った。同親方は「明日(20日)、また話し合おうと思う。明日にならないと本人の気持ちは分からない」と9日目から再休場することには慎重な姿勢だが、その可能性を否定しなかった。15日制が定着した1949年以降、大関以上が再休場した例はない。再休場となれば、9日目の栃ノ心戦は1場所2度目の不戦敗。これも大関としては、56年秋場所の若ノ花(のちの横綱・初代若乃花)以来だ。

 4日目の御嶽海戦で右膝を負傷。右膝内側側副じん帯損傷で全治約3週間と診断され、5日目から途中休場していた。それでも、「休む勇気と言うけど休むのは簡単。(負け越してもカド番の名古屋場所の)もう一場所あるからといろんな声もあったけど、自分の中で出られるのに出ないのはおかしい」と自らを奮い立たせ、導いた答えは大関68年ぶりの再出場だった。

 治療を優先させるため、千賀ノ浦部屋での朝稽古には負傷後、この日まで姿を現さず。ぶっつけ本番で、患部には4年ぶりにテーピングを施して土俵に立った。だが取組前の土俵入りで土俵から下りる際に右足を気にするなど、いつもとは違った。大関として覚悟を持って臨んだが、右膝負傷はやはり、深刻だった。

 この日、都内で「貴乃花道場」の設立発表会見を行った前師匠、元貴乃花親方の花田光司氏(46)が「今日から再出場ということで、土俵に上がって生き様というか生きようを、今場所の残りの相撲でどれだけ見せてくれるか」とエールを送った。再出場は、前師匠の言葉を体現するかのような決断でもあった。

 8日目にして鶴竜、栃ノ心が敗れ、無敗力士も消えた。令和初の本場所が、慌ただしくなってきた。

 ◆過去の大関以上の再出場 日本相撲協会の資料によると、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降で、横綱が再出場したのは8例あり、直近では03年初場所の貴乃花。その他の7度は50~54年に集中し、東富士4度、羽黒山2度、千代ノ山1度。貴景勝は大関に限れば51年春場所の汐ノ海以来。56年秋場所の若ノ花(のちの横綱・初代・若乃花)はへんとうの病気を抱え、再出場することになっていた千秋楽の土俵に結局立てず1場所2度の不戦敗を喫した。

最終更新:6/6(木) 5:46
スポーツ報知

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