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【巨人】引退決断の上原、貫いた「今」…担当記者が見た背番号「19」

5/20(月) 6:42配信

スポーツ報知

 巨人の上原浩治投手(44)がシーズン途中で現役引退することが19日、スポーツ報知の取材で分かった。今季、一度も1軍昇格を果たしていない球界最年長右腕。実力の限界を感じ、今月に入って球団側に引退の意思を伝えた。日米で活躍した功労者を球団側は慰留したが、「自分の代わりに若手にチャンスを与えてほしい」との本人の意向を尊重し、了承した。20日にも、都内で引退会見が開かれる。

【写真】プロ21年、上原の野球履歴

 18年3月。G球場がざわついていた。「上原さんが来る。すごい。どんな人かな」。若手選手たちは口をそろえ、レジェンドの到着を楽しみに待った。合流すると、別格のオーラを放ち、ひたすら練習する姿には驚がくの声が上がった。

 44歳シーズンとなる今季。オフに左膝の手術をしたことを全く感じさせない運動量だった。1軍昇格に課せられたのは球速アップ。戦力になるために、とG球場では球速アップにつながるトレーニングに励んでいた。練習が終わるのは中継ぎ陣の中でも最後の方。2軍でも練習姿勢は変わらなかった。

 グラウンドでは若手たちと雑談を楽しむという姿をあまり見かけなかった。それだけに、試合後にかける一言一言が選手の励みになっていた。「ナイスバッティングやね」「ナイスピッチング」とサラッと声を掛けた時、若手たちは驚くと同時に何よりもうれしそうな表情を浮かべていた。右腕は、唯一無二の存在だったと思う。

 印象に残った上原の言葉がある。「過去を振り返っても仕方ない。今をどう過ごすかということを大事にしないと」。年齢という流れに逆らいながら、前に進み続けた背番号「19」。その姿を誰もが忘れるはずがない。(投手担当・玉寄 穂波)

最終更新:5/20(月) 11:44
スポーツ報知

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