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再休場の貴景勝、新たに「右膝骨挫傷」との診断書…名古屋場所はカド番に

5/21(火) 6:06配信

スポーツ報知

 新大関・貴景勝が新たに「右膝内側側副じん帯損傷、右膝骨挫傷で約3週間の治療を要する」と診断書を日本相撲協会に提出して再休場した。再出場した8日目(19日)の敗戦で師匠・千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)から“休場勧告”。関脇・栃ノ心戦は今場所2度目の不戦敗。大関が再出場から再休場するのは不戦勝制度確立の1928年以降で初だ。再々出場はなく、名古屋場所(7月7日初日・ドルフィンズアリーナ)はいきなりカド番で臨む。1敗は一人横綱の鶴竜、栃ノ心と平幕・朝乃山の3人。高安、豪栄道の両大関が盛り返し、2差で追走する。

 貴景勝は悲壮感を漂わせた。20日午前8時すぎ、右膝の診察のため都内の病院に。約15分後に足を引きずる様子はなく出てきたが、状態を問われても「言わないよ」と漏らすだけ。その後、全治約3週間の診断書を再提出。再休場した。

 稽古場で動きを確認せず、中日に強行復帰した。結果、はたき込まれて力なく敗戦。本来の姿からほど遠かった。その夜、千賀ノ浦親方から再休場を勧められた。本人は出場継続の意思があったが受け入れざるを得なかった。この日の朝稽古後に同親方は「(再出場は)間違いではないと思っている。本人の相撲人生。そういうのを考えてあげるのも師匠の役割」と苦渋の決断だったことを説明した。

 大関が1場所で2度休場する異例の事態。千賀ノ浦親方はこの日午後、八角理事長(元横綱・北勝海)や審判部などを訪れ「申し訳ありません」と頭を下げた。再び看板力士が姿を消し、注目の栃ノ心戦は不戦敗。芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は「無理して何とかしたい気持ちは分かる。ただ、今までとは立場が違う。安易に出ます、休みますではまずい」と反省を求めた。阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)は「膝は生命線だから」と気遣いつつ「(再出場の)判断が良かったか悪かったのかは難しいところだ。何とも言えない」と硬い表情だった。

 新たな診断書には「右膝骨挫傷」も加わった。相撲診療所・臼田修二所長は、医師の一般論として「痛みがある中、無理に出たが厳しかったということ。昨日は(膝が)悪化する相撲ではなかった」と見解を述べた。いずれにしろ今は治療が最優先。場所中の再々出場について師匠は「一切ありません」と否定し、「6月に入ってから徐々に」と復帰への見通しを語った。

 荒磯親方(元横綱・稀勢の里)は「強い力士はけがをしてうまくなる。ファンは強い貴景勝が戻ってくるのを待っている」と期待を込めた。カド番で名古屋場所を迎える貴景勝。叱咤(しった)も力に変え、約1か月半後、まずは大関の座を守る戦いが始まる。(大谷 翔太)

最終更新:5/22(水) 20:46
スポーツ報知

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