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次期ビッグメゾンの担い手に?若手注目株のウィメンズブランド「ロク」の着実な歩み

5/20(月) 13:37配信

FASHIONSNAP.COM

 「ダブレット(doublet)」の井野将之が日本人初のグランプリを獲得した昨年のLVMHプライズで、特別賞を受賞し、同じく脚光を浴びたアジア人デザイナー ロク・ファン(Rok Hwang)。同氏が手掛けるウィメンズブランド「ロク(ROKH)」は、2月のパリファッションウィークでデビューにしてトップバッターを飾り、世界のファッションシーンで頭角を表している。若手の注目株「ROKH」とは?生い立ちから大学卒業後のセリーヌ時代、デビューショーまで初来日を果たしたデザイナーに聞いた。

昨年は日本人デザイナーに栄冠、デザイナーの登竜門「LVMHプライズ」とは?

セリーヌで学んだこと

―韓国生まれ、アメリカ育ち。現在はロンドンを拠点にしていますね。

 はい。幼い頃から韓国とアメリカを行ったり来たりしていましたが、高校生の時に韓国に戻り、19歳でロンドンに引っ越し、それから15年ほどロンドンに住んでいます。

―デザイナーになろうと思ったきっかけは?

 実はロンドンに行くまではアートはもちろん、ファッションにも関心がなかったんです。高校時代はバスケットボールやゲームや漫画が好きな平凡な学生でした。ロンドンに移り住んでから、ライブやギャラリーなどアートに触れる機会が増え、周りの環境に刺激されていくうちに「身体」に興味が湧き、ファッションの道に進むことにしました。そしてセントラル・セント・マーチンズに進学することにしたのです。

―大学卒業後すぐにセリーヌに加入しました。どんなことを学びましたか?

 ウィメンズウェアの修士課程在籍時に私の服を見たフィービー・ファイロ(前セリーヌのクリエイティブディレクター)が、卒業後すぐに「セリーヌ(CELINE)」のデザインチームに招き入れてくれ、アシスタントデザイナーとして約3年半ほど一緒に働くことができました。加入したのが2010年頃で、当時ちょうどフィービーがブランドの新しいDNAやカルチャーを構築していく時期だったのでとても思い出深いですね。

 感銘を受けたのは、フィービーが本当に女性を理解しているということ。ただかっこいい服を作るだけではなく、服をどう着るか、着た人がどんな気持ちになるか、という先まで考えてデザインするんです。そのためのベストな素材を選び、完璧に仕立てるということを間近で見ることができたのは何にも代え難い経験ですし、自分のブランドでも実践していこうと思っています。

―メゾンで経験を積んだ後、自身のブランド「ロク」を2016年に立ち上げました。

 セリーヌの後、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」でも仕事をしたんですが、ビッグメゾンで働いていく中で、服をデザインして作るだけではなくて、自分だけの言語やペースでブランドのストーリーを作ることに興味が湧いてきたんです。そうこう考えている時に信頼できる仲間との出会いがあって、ブランドの立ち上げに至りました。立ち上げ当初は苦労もありましたが、スタッフが10人にまで増えたりと、少しずつではありますがブランドとして成長できているのではないかと思っています。

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最終更新:5/20(月) 13:40
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