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GoogleのHuawei向けサポートが停止すると何が変わるのか? 発売済み端末への影響は?(本田雅一)

5/20(月) 15:45配信

Engadget 日本版

GMSの継続利用にはAndroidのバージョンごとに互換性テストが必要

さて、既存端末への対応について、ポイントとなるのはおそらくひとつ。GMSのアップデートが可能がどうか? です。

GMSを利用するための互換性テストは、Androidのバージョンが異なるだけでやり直しになります。たとえばセキュリティ対策のためにパッチを当てる場合でも、互換性テストが再度行われます。

したがって、まずはAndroidのマイナーバージョンアップに対し、Huaweiが自社端末向けAndroidに対策を施した後、互換性テストを通してGMSアプリを再ライセンスできるのか? という問題がありそうです。ただ、ここは再ライセンスではなく、ライセンス継続のために再テストが必要である......という契約になっていれば問題はないのかもしれません。

しかし、Androidのメジャーバージョンアップ時にはどうでしょう? Androidのバージョンが大幅にアップデートされる際には、Googleの提供するサービス仕様が大きく変わり、GMSで提供される各アプリのアーキテクチャが変わる可能性もあります。その際にも互換性テストを通したとして、GoogleはHuaweiの既存端末向けにGMSアップデートを提供できるのでしょうか?

おそらく、Googleはすでに端末を使っている消費者(完全に善意の第三者です)への影響を最小限に留めるため、各種ライセンスの条文や大統領令の詳細について検討し、どこまでがOKで、どこからがNGなのか、消費者目線で可能な限りのサポートをするものと予想されます。

もっとも、その影響範囲を考えれば、既存端末に対しては完全にOKというシンプルな判断へと落ち着く可能性もあります。安全保障上のリスクがあるとトランプ政権は話していますが、すでにグローバルで流通している端末のアップデートが停止し、セキュリティ上の問題を抱えたまま使われ続けることは、社会全体の不利益......もっと言えば、一種のセキュリティホールとなり得るからです。

ということで、既存端末の利用は続けられてもアップデートができないかも? という懸念は単なる杞憂に終わるのでは......とも思っていますが、今後、同様のケースで突如、特定メーカーのアップデートが止まる可能性はゼロではないと思います。

今回のことをきっかけに、Androidベースのスマートフォンに関して、Googleへの依存度を下げようという動きが、一部で進みそうな気がします。

本田雅一

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最終更新:5/20(月) 15:45
Engadget 日本版

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