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岡山県笠岡市など「石の島」 日本遺産に 備讃諸島の石切り技術など評価

5/20(月) 13:36配信

山陽新聞デジタル

 文化庁は20日、地域の有形、無形の文化財にまつわる歴史や伝承を踏まえたストーリーを認定して魅力を発信する2019年度「日本遺産」に、岡山県笠岡市と香川県丸亀市、土庄町、小豆島町にまたがる「知ってる!?悠久の時が流れる石の島~海を越え、日本の礎を築いた せとうち備讃諸島~」など16件を新たに選んだ。日本遺産は今回で東京都を除く46道府県に広がり、総件数は83件。うち岡山は6件となり、兵庫(8件)に次ぎ全国2番目の多さ。

 「石の島」は近世城郭を代表する大坂城の石垣、近代西洋建築の日本銀行本店本館などわが国の建築文化を支えてきた瀬戸内海・備讃諸島の花こう岩と石切り技術がテーマ。北木石の採石が現在も続く北木島の丁場(石切り場)や石工用具、古代の巨石信仰を伝える大飛島遺跡(いずれも笠岡市)など45件で構成する。着眼点が興味深く、関係地域の連携により石の文化を通じた観光振興が期待できると評価された。

 過去の認定遺産の内容変更もあった。岡山、倉敷、総社、赤磐市の「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま~古代吉備の遺産が誘(いざな)う鬼退治の物語~」の構成文化財に、鬼神・温羅(うら)の首をさらしたと伝わる白山(はくさん)神社の首塚(岡山市北区首部)を追加。倉敷市などの「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」には香川県多度津、広島県竹原など7市町が加わり、計45市町に拡大した。

 この日、東京都内で認定証交付式があり、笠岡市の小林嘉文市長らに永岡桂子文部科学副大臣が認定証を手渡した。

 日本遺産は文化財の活用による地域活性化を狙いに15年度に創設され、本年度は72件の申請から有識者委員会が選定した。総社市などの「未来につなぐ瑞穂(みずほ)の国の赤米」▽美作市などの「美作・播磨の美しい森林地帯に息づく古代産業文化遺産群―修験者の道、玉鋼の道、木地師の道の源流物語―」▽笠岡市などの「神武東遷~古(いにしえ)と現在(いま)をつなぐ、遥(はる)かなる道のり~」―は選外だった。

 政府は東京五輪・パラリンピックがある20年度までに100件程度まで拡充する方針。

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 日本遺産 地域の文化財の魅力を高め、観光資源として積極的に活用する目的で、文化庁が認定している。寺社や城郭、祭り、伝統芸能など複数の有形・無形の文化財で構成される。有識者委員会が、外国人にも分かりやすい物語性や日本遺産を生かした地域振興策などを審査する。認定されると、国が観光ガイドの育成や多言語のホームページ作成といった取り組みを財政支援する。

最終更新:5/20(月) 13:36
山陽新聞デジタル

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