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モード界が最も熱視線を注ぐ、新星トランスジェンダーモデル。フィン・ブキャナン17歳の素顔に迫る

5/20(月) 23:20配信

ELLE ONLINE

若干17歳にして「メゾン マルジェラ」や「ハウス オブ ホランド」のオープニングを飾り、 合計11メゾンのランウェイに登場した新星モデル、フィン・ブキャナン。ジェンダーを超越し、サステナブルな生き方を選ぶ彼のキャラクターは、時代を映し出すまさにアイコニックな存在。US版「エル」が話題のモデル、フィンに直撃インタビュー。

いつ自分が男だって気付いた?という質問は、「自分が自分だっていつ気付いた?」と聞かれるのと同じくらい不毛

フィン・ブキャナンはまるで1年間立ち続けていたかのように椅子に腰かけた。パリでは雨が降っていて、多忙を極めたファッションウィークの直後、疲れのためふらふらとしていた。フィンは今季11つものショーを歩いた。けれどフランスの労働法が許すのなら、もっと多くのショーを歩いていたはず。なぜなら彼は17歳。多くのブランドがフィッティングを行う22:00~6:00までの時間帯は法律で働いてはいけないことになっている。「17歳って感じはしないよ」とフィンはため息をつく。「もはやもっと年を取っている感覚」と話した。

そうかもしれないが、さまざまな要素が、フィンはやっぱりティーンエイジャーだと思わせる。 口下手で成長期らしい角ばった手足、スニーカーを収集し、いつもお菓子を食べている。ベルギー出身の20歳の彼女マキシム・マグナスにベタ惚れで、彼女の顔のタトゥーを入れるほど。北ロンドンに住む両親と頻繁におふざけ動画を送り合っている。フィンの両親は、彼が飛び込んだクレイジーなファッション界については、何の問題はないよう。

フィンが11歳の時、当時ヴィクトリア&アルバート博物館で開催されていた「アレキサンダー・マックイーン」の展示に連れていくために学校を休ませた。フィンは、「美術館だからつまらないものだと思ってたんだ」と振り返る。「だけど、結局僕の人生を変えたんだ。圧倒されて感動して、『こんな洋服今まで見たことない。こんなもの自体を見たことがないよ』と思った。彼(アレキサンダー)はこの世を去る前に、洋服で多くの人の人生を変えたんだよ。どうやったら僕も同じことができるのか、そして同じことをする必要があると感じたんだ」と話した。

それから6年後、フィンはまさにマックイーンと同じファッション業界に身を置いている。イギリス出身のティーンエイジャーということに加え、科学オタクでちょっぴり生意気なタトゥー好き。そしてパリ・ファッションウィークでメンズだけでなく、ウィメンズのランウェイを歩くトランスジェンダーモデル。「マーク ジェイコブス」や「セリーヌ」、「ミュウミュウ」といった有名ブランドが彼を起用し、ルックブックではテイラー・ヒルと並んでいる姿が見られる。アンドレア・ペジックやハリ・ネフ、インディア・ムーアといったトランスジェンダーモデルも、いくつかのラグジュアリーブランドの広告に起用されているが、フィンほどの経験があるモデルはいない。

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最終更新:5/20(月) 23:20
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