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kyo(D'ERLANGER)- Key Person 第2回 -

5/20(月) 10:32配信

OKMusic

目の前にあるものに100パーセントを出したい

──では、Key Personについてうかがいたいのですが、kyoさんにとっては44MAGNUMのPAULさんになると。

また少年時代にさかのぼるけど、KISSとかデヴィッド・ボウイとか、自分を着飾ることで違う側面を見せるアーティストに憧れたんですよね。それからHANOI ROCKSのマイケル・モンローと出会ったんですけど、やっぱり外国人なので僕とは髪の色が違うんですよ。それで44MAGNUMの新宿LOFTでのライヴの写真だったかな。モノクロのページだったんだけど、それを見た時に“日本人でも金髪にできるんだ!”という衝撃があって。44MAGNUMはそれまで聴いていた洋楽とは違って歌詩が日本語だったから飛び込んでくるというか、夢中になって聴きましたね。そんなこともありつつ、金髪をより現実的にしてくれて、僕の描くロックスター像のベーシックにいるのはPAULさんですね。マイケル・モンローとPAULさんがいなければ、僕は金髪だったかどうかは分からない。金髪は今の僕のアイコンですし…もうそう言ってもいいですよね?(笑) やっぱりスタートなんですよね。案外、曲を聴き直してみると“この癖、PAULさんからもらってるんだ”と気付くこともありますし。もともと44MAGNUMのローディーで、そこを神とするCIPHERとTetsuとバンドをやっているというのは運命だし、出会う前からそういうセンスが一緒だったんだと思うと切り離せないです。

──実際にPAULさんに会えた時はどうでしたか?

しばらくは、なかなか会えなかったんです。D'ERLANGERに入ってデビューする前、インディーズでアルバム『LA VIE EN ROSE』(1989年2月発表)を出した頃だったと思うんですけど、その時にお世話になっていた事務所にCIPHERと行ったんですよ。マンションの1室のようなところで、入っていったらちょうどPAULさんが帰る時で。当然CIPHERのことは知っているわけですよ。だから、“一郎(CIPHERの本名)、久しぶり!”って言われていて、“いいなぁ~!”ってなりましたね(笑)。もう金髪じゃなかったんで“金髪の時に会いたかったなぁ”とか思いましたけど、すごい覚えてます。初めてお話をさせていただいたのはD'ERLANGERが解散する直前だったんですけど、いろいろ悩んでいた時に、当時の社長がセッティングをしてくれて。思わず“ずっと大好きでした”って告白しました(笑)。でも、同じ目線に立って真剣に話を聞いてくれたし、自分が憧れていた人に間違いはなかったって思いましたね。本当にかわいがってくれて、そのあとは呑みにも連れて行ってくれることもあって、本当に僕のKey Personです。

──今はパーキンソン病をわずらいながらも、常に前向きな姿勢を見せてくれていますよね。

強さを感じますね。今でも新しいものを作るし、ライヴもやっていますし。なかなか最近はライヴを観に行く機会がないんですけど、新しい作品ができると送っていただいているので、聴いています。“自分がそうなった時、PAULさんみたいにいられるかな?”って思うけど、あの強さを見ていると不可能を可能にする人なんだなって思いますよね。

──PAULさんをはじめ、その年代の先輩方はたくさんいらっしゃいますよね。

自分たちが歳をとってきたので、先輩の存在ってありがたいんですよ。歳下の人たちが増えていくので。その先輩たちがカッコ良くいてくれるのは良い刺激ですからね。

──そういう出会いもありつつ、音楽人生でターニングポイントになったのは何でしたか?

一番大きなターニングポイントはD'ERLANGERの再結成じゃないかな。もう12年になるんですよね。いろんなものが変わったというか、それまでの僕は…“恵まれていた”っていうのかどうか分からないけど、わりと守られているところにいたんですよ。それがD'ERLANGERの再結成時に“自分たちでやっていく”ということになり、紆余曲折があって今のかたちがあるわけですけど、そこで培った強さがあるから今もこうしていられるし、新しい作品に向かう力も持てるし。かつてない充実度を得られているというのは、そういうことなのかな。強くて深くて、充実した12年。メジャーデビューしてトータルで言うと30年くらいになるけど、やっぱり一番の財産になっています。

──最後に、これからの目標を挙げるとすると?

あまり何年後、何十年後というのを見据えながらやるバンドではないんですけど、その先に歩いていくためにも、まずは『roneve』のツアーを成功させたい。それからかな。何がきっかけで音楽をできなくなるか分からないから、目の前にあるものに100パーセントを出したいです。それで、その100パーセントであったものを、もっと大きいものにしていきたいっていう。あとは…まぁ、還暦になった時のD'ERLANGERも見てみたいなとは思いますよ(笑)。

取材:高良美咲

OKMusic編集部

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最終更新:5/20(月) 10:32
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