ここから本文です

TBM、数か月以内に数十億円規模の資金調達-21年までにIPO

5/20(月) 11:53配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 石灰石由来の原料でプラスチックや紙の代替素材の製造を手掛けるスタートアップのTBMは、海外展開を加速するため、今後数か月以内に第三者割当増資で数十億円規模の資金を調達することを計画している。このほか、2021年までに新規株式公開(IPO)することも予定している。

山崎敦義社長がインタビューで明らかにした。同社が開発した「ライメックス」は石灰石を原料にプラスチックや紙に代替する素材を製造することが可能。製造に水や木材が不要で環境負荷が低いため海外企業からの関心も高く、これまでに500を超える問い合わせが海外からあったという。

現在は伊藤忠商事などこれまでに出資を引き受けてもらった企業から人材を借りて海外展開を進めている。山崎氏は「海外を担当する人間が3人しかおらず全然さばききれていない」と明かす。新たな資金調達で「海外で事業を展開していくためのチームづくりのための資金」を確保する。

同社によると、普通紙1トンを生産する場合には水を約85トン、木を約20本使うが、ライメックスを原料にした場合は石灰石0.6-0.8トン、ポリオレフィン樹脂0.2-0.4トンで紙に代替する製品の製造が可能。プラスチックの代替製品も石油由来樹脂の使用量を大きく削減して生産することができる。淡水の入手が難しいサウジアラビアなどが関心を寄せている。

現在、実証工場として年産6000トン規模の白石蔵王工場(宮城県白石市)を操業。量産工場として20年に操業予定の多賀城工場(宮城県多賀城市)を建設中で、山崎氏によると同工場が稼働することで製品のコスト競争力も増すという。同氏は「自前での生産拠点の保有はこれで終わり」と明かした。海外の提携先企業とライメックスの生産委託に向けた協議を進めており、年内にも海外生産を開始する予定だ。

売上高は5倍に

具体的な売上高の規模は非公開としたうえで、国内外での量産開始により来期(20年12月期)の売上高は今期比で約5倍に増える見通し。21年のIPOは投資家への流動性提供や企業の知名度向上のほか、資金調達の柔軟性を高めることが狙いだと話した。

1/2ページ

最終更新:5/20(月) 14:38
Bloomberg

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事