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プレイステーション部門に衝撃-ソニーがマイクロソフトと協業模索

5/20(月) 12:47配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ソニーが米マイクロソフトとクラウドコンピューティングと人工知能(AI)の分野で提携を模索しているとの発表は、業界を驚かせた。だが最も大きな衝撃を受けたのは、ソニー「プレイステーション」部門のスタッフだろう。同部門はマイクロソフトの「Xbox」と380億ドル(約4兆1900億円)規模のコンソール型ゲーム市場で激しい競争を繰り広げてきたからだ。

両社は先週、ゲームストリーミング技術の共同開発や、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「アジュール」を活用したプレイステーションの一部オンラインサービス提供などの戦略的提携に向けた意向確認書を締結したと発表。プレイステーション部門は独自のクラウドゲーム開発に7年を費やしてきたが、部分的な成功にとどまっている。

事情に詳しい関係者によれば、マイクロソフトとの交渉は昨年始まり、ソニーの東京在勤の上級幹部が直接対応、プレイステーション部門はほとんど関与しなかった。このため、今回の発表は同部門スタッフには寝耳に水だったという。こうしたスタッフを管理職は落ち着かせ、ソニーの次世代コンソールの計画に影響はないと念押ししなければならなかったと、関係者が匿名を条件に語った。

クラウドコンピューティング業界でマイクロソフトなどの力が強まる中、ソニーを含む多くのテクノロジー企業が同様の厳しい状況から教訓を学んでいる。データセンターやサーバー、ネットワーク機器に年単位で巨額資金を投じなければ、進歩に付いていくことができない。

インターネットの高速化でゲームではコンソールの必要性が低下しており、ソニー全体の利益の3分の1を稼ぐプレイステーションに脅威となっている。Xbox部門も同じリスクを抱えるが、マイクロソフトは世界2位のクラウドサービスを展開しているため、戦略上の答えを持ち合わせている。グーグルとアマゾン・ドット・コムも、それぞれ独自のクラウドゲームサービスを構築しつつある。

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最終更新:5/20(月) 12:47
Bloomberg

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