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OPECは年内の減産維持に前向き、ロシアとは認識に温度差

5/20(月) 4:05配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)の主要加盟国は年内いっぱい減産体制を維持する考えを示唆しながらも、供給不足は回避すると表明した。

OPECと減産協調する非加盟産油国がこの見解をどの程度共有しているのかは、明確ではない。19日にサウジアラビアのジッダで開かれた「OPECプラス」の閣僚級会合では、大半が今年下期に減産を延長することに支持を表明したが、ロシアのノバク・エネルギー相は今後1カ月の動向を見極めたいと述べた。

サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は会合後に記者団に対し、「今後何週間、何カ月にもわたり現在の方針を維持する必要がある」と表明。同国は現在ロンドン市場で1バレル=70ドル超で推移する原油価格に「惑わされることなく」、市場をなお脆弱(ぜいじゃく)だと考えていると述べた。

両者の溝は原油市場に広がる不透明感を浮き彫りにしている。減産合意は閣僚らが来月に合意しなければ失効する。トランプ米政権がイランに科した経済制裁の影響や、米中の貿易戦争が需要に及ぼすリスクが各国の生産決定を曇らせている。

ファリハ・エネルギー相は、現在の減産体制を今年後半に延長することによる「在庫の緩やかな抑制」を閣僚らに勧告するだろうと指摘。一方、供給停止の可能性を巡る消費者の懸念に理解を示し、「製油所や顧客が必要な原油を確保できない事態が起きないよう」にすると約束した。

OPECプラスによる減産合意を監視する共同閣僚監視委員会(JMMC)は、年末までの減産維持に総じて賛成であり、反対意見はなかったと、ナイジェリアのカチク石油資源担当国務相は会合後、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで明らかにした。

JMMCは減産延長を正式に勧告するには至らず、在庫管理と需給バランスの維持に力を入れながら一段と市場を監視していく必要性を指摘して、会合を終えた。

原題:OPEC Shows Intention to Keep Oil Supply Constrained All Year (1)(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Grant Smith, Salma El Wardany, Dina Khrennikova

最終更新:5/20(月) 7:45
Bloomberg

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