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「台湾の招請」、議題に採用されず WHO総会

5/21(火) 14:00配信

中央社フォーカス台湾

(ジュネーブ 21日 中央社)スイス・ジュネーブで開かれている世界保健機関(WHO)年次総会は20日、「台湾をオブザーバーとしてWHO総会に招請すること」とする項目を議題として採用しないことを決定した。この項目は中華民国(台湾)と外交関係を結ぶ14カ国から追加議題として提案されていた。

同日午前に非公開で行われた一般委員会ではこの項目について、台湾の国交締結国であるエスワティニとホンジュラスが台湾を支持する発言を行った一方、中国やキューバが反対を表明。不採用を助言するとの結論が最終的に出された。午後の本会議では、関係国の要求を受けて2対2の弁論が行われた。マーシャル諸島とセントビンセント・グレナディーンが賛成を、中国とパキスタンが反対をそれぞれ述べた結果、本会議は一般委員会の助言を採用し、同項目を議題に盛り込まないことを決めた。

2対2の弁論で中国の馬暁偉・国家衛生健康委員会主任は「一つの中国原則」を持ち出した上で、台湾がWHO総会に参加するには両岸(台湾と中国)の協議を経る必要があると強調。民進党政権が台湾独立の立場を堅持し、両岸は一つの中国と認めるのを拒んでいる以上、台湾が総会に参加する政治的基礎は存在しないと主張した。

マーシャル諸島のカラニ・カネコ保健福祉相は、「WHOからの台湾の排除は、大きな空白をつくることになる」と言及し、政治的不一致は脇に置き、世界の利益を優先するよう求めた。セントビンセント・グレナディーンのルーク・ブラウン保健相は、以前はオブザーバーとして参加していた台湾が出席できなくなった原因は中国にあると指摘し、台湾の2300万人の健康・福祉を尊重するため、台湾を招請すべきだと訴えた。両国の発言後、会場では拍手が起こった。

議題を提案していたのは、台湾の国交締結国17カ国のうち、バチカン、グアテマラ、ニカラグアの3カ国を除く各国。バチカンはオブザーバーとして参加しているため、提案に加わらなかったとみられている。

台湾は2009年から8年連続でオブザーバーとして参加してきたが、17年以降は中国の圧力により出席できていない。

(唐佩君、戴雅真/編集:名切千絵)

最終更新:5/21(火) 14:00
中央社フォーカス台湾

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