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『ロマサガRS』SSランクのタチアナ登場!避けられていた過去から一転、なぜいま彼女にスポットライトが当たるのか

5/21(火) 19:00配信

インサイド

『ロマンシング サガ リ・ ユニバース(ロマサガRS)』にて七英雄のリーダー、ワグナスのピックアップガチャが始まりました。このイベントで彼と共に目玉として登場したのは、『ロマサガ3』に登場する「タチアナ・ラザイエフ」です。

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プレイヤーの方々も彼女に対し、能力への期待と引けるかどうかの不安、そして原作との待遇の違いに対する疑問など、心の中に様々な感情が渦巻いているのでは無いでしょうか。

いろんな意味で話題沸騰中のこのキャラについて、見ていきたいと思います。

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今までのタチアナ~高腕力のサンタ衣装、絡め手の学生服~
彼女の初登場は昨年12月末のクリスマスイベントでした。Aランクなので入手確率は高めでしたが、ジニーやキャットの性能が評判だったため、タチアナは見送ってもよいという風潮も少しあったように思います。期間限定だったため、持っていないプレイヤーも少なくないでしょう。

筆者のタチアナはあまり育っていませんが、それでも基礎腕力はなかなかのものです。
クリスマス版タチアナの特徴は圧倒的な腕力の成長率の高さ。きちんと育成すればゲーム中トップの腕力になるとの情報もあります。イラストの細腕からは想像もできない高火力に加え、敵の腕力を下げる「骨砕き」、敵の知力を下げる「脳天割り」を使えるなど、デバッファーとしても有用でした。

続いては今年の4月。学園イベントで学生服を身に着けたデザインで登場。この時も期間限定での参戦でした。デバッファーとしての機能をさらに高めており、攻撃時に中確率で腕力と素早さを下げるアビリティを所有。「骨砕き」で腕力を下げ、アビリティの効果で腕力と素早さを下げる、などと一度の攻撃で何度も敵を弱体化させることができる、高性能のジャマーでした。

学生服バージョンのタチアナ。デバフアビリティに優れる。
クリスマスバージョンから「脳天割り」を引き継げば、腕力、知力、素早さの3点を攻めることが可能に。スタン付与の技もあり、敵を邪魔することにかけては一級品の戦士となったのです。ある意味非常にタチアナらしい(?)技・アビリティ構成になっているのではないでしょうか。

SSスタイルの持つ強力な全体攻撃が、彼女の強さに拍車をかける
これまでの彼女は基本的に敵を弱体化することに注力した作りでした。一方で、今回登場するSSスタイルは「グランドスラム」という強力な全体攻撃技を所持しています。高い腕力のタチアナから繰り出されるこの技が、戦況を大きく変えることは想像に難くありません。

グランドスラムは『ロマサガ3』本編でも強力でした。(画像はSFC版『ロマンシングサガ3』のものです。)
これにより、育成時にはAを使い、戦況に応じてSとSSを使い分けることで、どのような場面にも対応できるキャラとなったのです。同一キャラに様々な役割をもたせるという本作の特徴を、最もうまく表現できたキャラだといえるでしょう。

惜しむらくは、過去の2つのスタイルがどちらも現在は入手不可であること。時期が来たら復刻キャラとして再登場してくれることを願うばかりです。

インターネット上では早くから情報が出回り、大変な賑わいを見せているようです。

しかし、過去作のプレイヤーでもある筆者は、この現状に若干の疑問を抱いています。そもそもタチアナってこんなに話題の中心にいるようなキャラだったでしょうか。彼女は原作でここまで魅力的なキャラだったでしょうか。

ここから、原作『ロマンシングサガ3』での彼女の活躍を振り返ります。

原作での彼女の魅力~可愛いデザイン、育成の自由度~
冒頭でも述べたように、彼女はスーパーファミコンの『ロマサガ3』で初めて登場したプレイアブルキャラクターの一人でした。彼女の持つ魅力の一つは、その可愛いビジュアルです。

髪型はどう見ても、国民的アニメの「サ●エさん」そのものですが、それも愛らしく、ダボダボの上着を着て袖をブラブラさせながら歩く姿はとてもかわいらしいものです。そんな彼女の口から「友達なんていない」、「捕まえた!」と誘われたら、どこへでも連れて行って上げたくなってしまいますよね。

友達と遊べば?と言われた時のタチアナの返答。かわいそうになって思わず仲間に加えてしまいます。(画像はSFC版『ロマンシングサガ3』のものです。)
ゲームの最序盤で仲間にできるため、自然と愛着も湧きます。そのまま最後まで一緒に大切なパートナーとして旅を共にしたものです。筆者は『ロマサガ3』を数回遊んでいますが、ほぼ毎回のようにタチアナを連れてラストダンジョンに挑んでいます。

ゲームシステム面での魅力は、自分の思い通りに育てられるという点でしょう。

基本的にロマサガシリーズのキャラは、どれも自分好みに育成可能です。しかし、ほとんどの場合仲間キャラたちは、それぞれの特徴に合わせた技能を既に身に着けた状態で加入します。実はこのシステムが、自由な育成において、大きな制約となります。(例えば、すでに武器の技能を身に着けたキャラは、術のエキスパートにすることが実質不可能になってしまう、など。)

一方彼女は、本作の冒険開始後、一番最初に仲間にすることができます。その段階ではどの技能もまったく成長していないため、今後の方針次第で剣士にも槍使いにも術士にもなれるのです。

画面右の熟練度のすべての数値が0。可能性は無限大。(画像はSFC版『ロマンシングサガ3』のものです。)
本作は基礎ステータス以上に、熟練度が重要です。序盤からコツコツ術の訓練を積んだタチアナは、後半に加入したばかりのウンディーネより高いダメージを叩き出すことも可能となります。生まれ持っての才能も大切だが、本人の努力はもっと大切だと教えてくれているように感じますね。

作中において、自由なキャラメイクを存分に楽しむことのできる、数少ない人物なのです。

嫌われ者のラザイエフ~実は不遇だった『ロマサガ3』時代~
しかし、彼女はそれ以外にデメリットを抱えており、作中でも特に不満の集まりやすいキャラでした。嫌われているとまでは言わずとも避けられているキャラだったはずです。

それは彼女が、「勝手についてきて仲間になり、普通の方法で別れてくれない」、「ステータスに秀でたところがなく、あまり強くない」、「装備欄の一つが埋まっており、武器防具での強化がし難い」という三重苦を背負っていたからです。

RPGに慣れた人ならこの3つの重荷を容易に理解できるでしょう。「勝手に仲間になる」ということは、自由度が売りの本シリーズにおいて大変苦しい要素でした。港町を訪れるたびに、どこかでタチアナ鉢合わせるのではないかとビクビクしなければなりません。

パーティに加入させる意思があれば別ですが、他のキャラのために枠をあけておきたいプレイヤーは、タチアナに捕まるたびに、いちいち冒険を中断して彼女を離脱させる街に向かうことになるのです。

装備品のくまちゃん。取り外し不可です。冷属性に耐性がありますが、微々たるもの。(画像はSFC版『ロマンシングサガ3』のものです。)
せめて強ければ良いのですが、ステータスも芳しくなく、装備にも制約があるなど、使用をためらってしまうような性能です。

先述の魅力はあれど、この三重苦はプレイヤーたちにあまり良い印象を残さなかったのでしょう。彼女にはコアなファンはいても、万人に愛されるキャラではありませんでした。

友達もいない彼女は、『ロマサガRS』で明るい未来を手にするのか
彼女は、作中では友達もいない寂しい放浪娘でした。街で出会った主人公になついてしまい、しつこく付いて来ようとしましたが、その結果今度はプレイヤーたちから避けられるようになってしまいました。

辛い時代を過ごした彼女でしたが、『ロマサガRS』では打って変わって脚光を浴びることになります。一芸に秀でた能力を持ち、まだ多くのキャラが獲得していないSSスタイルを得て、たくさんのプレイヤーから渇望されるキャラに生まれ変わったのです。

これは、制作陣の愛のおかげでしょうか。それとも、不遇だった『ロマサガ3』時代を申し訳なく思っての罪滅ぼしの現れでしょうか。あるいは、この『ロマサガRS』世界は、人から求められることに飢えたタチアナの見ている、夢の世界なのかもしれません。

入手することのできた幸運な人は、ぜひ愛情をたくさん注いで上げて下さい。原作では少し粗雑に扱っていたなぁという人は、『ロマサガRS』では大切にしてあげて下さい。今回の彼女は、そんな愛情をしっかりと恩で返してくれるキャラに仕上がっていると思います。

ラスボス前で決意を固めるタチアナ。健気で、実は強い意思を持っているんです。(画像はSFC版『ロマンシングサガ3』のものです。)
そして、原作から彼女のことが大好きだった人は、変わらぬ気持ちでいて下さい。タチアナちゃんは、どんなに怖くても最後までついてきてくれる、やさしくて強い女の子なのです。

最終更新:5/21(火) 19:00
インサイド

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