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県の自慢「青いカレー」に「食べないよ……」悩む地方に中高生がアドバイス 魅力度最下位に答えはあるか?

5/22(水) 7:00配信

withnews

 ツイートされた自慢の「青いカレーライス」の画像に「これ食べないよ……」。サイクリングロードのPR画像には「なんで曇りの日に撮影する?」。厳しい突っ込みを入れたのはプログラミングを学ぶ中高生たち。魅力度ランキング最下位を何とかしたい。電車もバスも少なくて外に人が出てこない。そんな自治体の悩みへの解決策をチームで考えるワークショップで見えてきたのは、役所の中では生まれない斜め上でのアイデアでした。(朝日新聞記者・岩崎賢一)

【写真特集】中高生クリエーターが集まった「Life 伊豆 Tech!」 ダメ出しした「青いカレー」も

GWに温泉旅館に缶詰め

 ワークショップに課題の提供者として参加したのは、茨城県と南相馬市(福島県)の職員です。他にも地域の課題を、中高生が持つ発想とプログラミングのスキルで解決策の提案をするワークショップに興味を持つ、雲南市(島根県)などからも視察に来ていました。

 茨城県は、全国魅力度ランキングで道府県順位が最下位の常連です。霞ケ浦周遊などのサイクリングコースを整備して、県外から人を呼び込もうとしていますが、まだまだです。

 南相馬市は、震災の影響と人口減に直面する地方都市です。

 4月30日昼過ぎ、静岡県の伊豆長岡温泉の旅館大広間では、カラフルなテーブルが並び、フジファブリックの曲「オーバーライト」が流れていました。

 チームごとに色分けされたTシャツを着た中高生。そして大学生のメンターと、プログラミング・スクールを運営する「ライフイズテック」のスタッフによるワークショップは、3泊4日のプログラムです。

 「社会の抱える実課題」を「IT×チーム開発」で解決していこう――。

 自治体関係者からヒアリングをし、その課題を解決するサービスを企画し、スマホのアプリやウェブサービスの開発につなげていきます。3~4人のチームで取り組み、3泊4日で自治体関係者へのプレゼンテーションまで持っていくことが今回のゴールです。

大人が解決できない茨城県と南相馬市の課題にチャレンジ

 茨城県教育庁高校教育課主任指導主事の津賀宗充さんは、こんな課題を持ち込みました。

【魅力度ランキング問題】
 魅力度ランキングで最下位が続く茨城県の魅力度をナンバーワンにするにはどうしたらいいのか?

【サイクリングロード問題】
 霞ケ浦を周遊するサイクリングロードにもっと人を呼び込んで楽しんでもらうためにはどうしたらいいのか?

 福島県の南相馬市観光交流課観光資源活用係長の花岡高行さんは、「助けてほしい」三つの課題を挙げました。

【医師が足りない!】
 人口に比べて医師数が少ないため、医師不足で予約がなかなか取れない。

【電車もバスも少ない!】
 JR常磐線の電車の本数は少なく、市内を走るバスも少ないといった公共交通機関が不便で外に人が出ない。

【農産物が売れない!】
 どこよりも安全な検査をしているのに、原発事故による風評被害で農産物を震災前のように買ってもらえない。

 中高生に投げかけられた課題や相談は、大人が仕事で取り組んでもなかなか答えが出そうにないテーマです。

 参加者は、東京圏、中京圏、大阪圏に住む中高生たち。身近に感じにくい立場である一方、茨城県や南相馬市が関わりを持ちたい人たちが暮らす大都市圏の若い世代の代弁者でもあります。

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最終更新:5/22(水) 7:00
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