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月館の葉ワサビうどん(5月21日)

5/21(火) 9:29配信

福島民報

 少し黒っぽく太さのあるうどんと合わせ、葉ワサビをかむ。さわやかな辛味が鼻に抜ける。伊達市の月舘ふるさと産品開発企業組合が二つを組み合わせて商品に仕上げた。市内の道の駅伊達の郷りょうぜんで味わえる。

 畑で育てるワサビは、この地の春の味覚で、主に葉や茎、花を食べる。昨年三月、原発事故に伴う出荷制限の一部が解かれ、産地の復活は緒に就いたばかりといえる。JAふくしま未来月舘営農センターによると、栽培面積は震災前の一割ほどにとどまる。

 今年は三月から四月までの間に収穫され、多くは首都圏に出荷された。地元にはほとんど出回らない。組合は農家に声を掛け、できるだけの量を仕入れた。保存の仕方に工夫を凝らす。さっと湯にさらしてから真空の袋に小分けにし、急速冷凍した。辛味や風味、色が飛ばないように気を使う。

 古里の味を待っていた人、新しい食を求める人が相次ぐ。予想を上回る好評さに、組合代表理事の森和章さんは「手持ちは六月中になくなりそう」と手応えを感じる。来年は、今年よりも生産量が増える見込みという。名物の誕生が「ワサビの里」をよみがえらせる。再生への地道な取り組みが続く。

最終更新:5/21(火) 9:29
福島民報

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