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寝かしつけに悩む毎日「ワニに頼らず寝かせたい…」 眠れない息子と働き方改革の深い関係

5/22(水) 7:00配信

withnews

昼寝の意義・役割は研究段階

小西  昼寝の意義や役割についてはまだ研究は進んでいないように思いますが、年長ではおそくとも夏ごろまでには昼寝はやめた方がいいと思います。
最初に言いましたが、睡眠覚醒リズムは2、3歳頃には確立するので入眠と起床の時刻はきちんと決まってきます。昼寝もその全体の睡眠の変化の中で変わってゆくものですが、個人差もあり、必ずもしなければいけないとか、何時間しなければいけないとかの結論は出ていないように思います。

記者  お昼寝の研究はまだ途上なんですね。

小西  また、昼寝が夜更かしの原因になるということをよく聞きますが、そうした場合は昼寝の時間を調整するのではなく、生活リズムそのものを見直す必要があるのではないでしょうか。
単に昼寝の問題ではなく、生活リズムの異常である可能性もあります。

息子にしわ寄せ…働き方を見直すきっかけに

仕事終えて帰宅後の午後6時台から、夕食、お風呂、布団に入るまで怒濤の時間です。すんなりご飯が進まない、お風呂に入りたがらない息子に向かって「早くして」と毎日急かせてばかり。寝かしつけの最初のうちは絵本を読み和やかな雰囲気ですが、午後10時を過ぎても寝ない息子にイライラして、最後には息子が今一番恐れているワニを頼りに「早く寝ないとワニが来るよ」という脅し文句で強引に寝かせてしまっています。
一方、仕事がない土日はゆっくりしたいからと、息子も一緒に平日より遅くまで起きているし朝もゆっくり寝ているので生活リズムはバラバラ。
小西先生の「働き方改革の中心課題の一つ」という提言に、息子にしわ寄せが行ってしまっているという当たり前の事に気づかされました。同時に私自身の働き方、生き方を考えるきっかけにしたいと思います。

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小西行郎(こにし・ゆくお)
同志社大学赤ちゃん学研究センター長、教授。小児科医。日本赤ちゃん学会理事長。
専門は小児神経、発達神経科学。1947年生まれ。京都大学医学部卒業。
主な著書に「赤ちゃんと脳科学」(集英社新書)、「赤ちゃんのしぐさBOOK」(共著、海竜社)、「はじまりは赤ちゃんから」(赤ちゃんとママ社)、「発達障害の子どもを理解する」(集英社新書)、「今なぜ発達行動学なのか―胎児期からの行動メカニズム」(診断と治療社)など。


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赤ちゃん学
小児科学、発達認知心理学、発達神経学、脳科学、ロボット工学、物理学、教育学、霊長類学などの異分野研究の融合による新しい学問領域。赤ちゃんの運動・認知・言語および社会性の発達とその障害のメカニズムの解明から、ヒトの心の発達までを対象とする。2001年には「日本赤ちゃん学会」が設立。08年に同志社大学内に開所した赤ちゃん学研究センターは、16年に文部科学省の共同利用・共同研究拠点「赤ちゃん学研究拠点」として認定された。

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最終更新:5/22(水) 15:51
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