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J1大誤審への処分は、本当に「甘すぎる」のか 専門家が「筋は通っている」と評する理由

5/21(火) 21:18配信

J-CASTニュース

 サッカーJ1・浦和レッズと戦った湘南ベルマーレMF杉岡大暉のシュートがゴールラインを割ったにもかかわらず得点と認められなかった誤審問題で、日本サッカー協会(JFA)が審判員に下した措置が「甘すぎる」と疑問を示す声がインターネット上で続出している。

 決定した措置は「1~2週間の公式戦割り当て停止」。これにネット上では「年単位でいいだろ」などと厳罰を求める声が相次いでいるのだ。だが、サッカージャーナリストの石井紘人氏は今回の措置について「筋は通っている」との見解を示す。

■「たった2週間の停止で済むのか」

 JFAは2019年5月20日の臨時審判委員会で、湘南戦の審判団への措置を決定。下されたのは、山本雄三主審と浦和ゴール側の川崎秋仁副審が「2週間の公式戦割り当て停止措置」、湘南ゴール側の中野卓副審と、熊谷幸剛第4審は「1週間の同措置」だった。5月18日から計算され、6月には公式戦の審判に復帰できることになる。

 Jリーグ史に残りかねない今回の誤審。得点に直接関わるものだったという重大性に加え、報道によると小川佳実審判委員長が「この件を重く受け止めている」との認識を示したことも相まって、ネット上では、

  「随分と軽い処分だな」
  「1年間停止で研修生からやり直し、くらいしろよ甘すぎ」
  「たった2週間の停止で済むのか こんなの今期全停止で降格だろ」
  「重く受け止める(処分は1週間だけ) どこが重く?」

など軽重をめぐって違和感の声が続出した。

「ヒューマンエラー』の側面があった」

 サッカージャーナリストで審判員資格の取得経験がある石井紘人氏はJ-CASTニュースの取材に、「この措置が重いか軽いかの判断は難しいです」と話す。

  「今までもっと重いものもありました。公表はされていませんが昨季、後半アディショナルタイム(AT)を『19分』も取った試合(編注:18年11月24日の清水エスパルス-ヴィッセル神戸戦)の時は、今回よりも重い措置が審判員に下ったと思っています。この試合はATにファウルが起きて試合が一時中断しました。もともと提示されていたATだけを消化すれば良かったところ、主審は試合が止まった分の時間も考慮するものと勘違いし、異例の長いATを取ってしまいました。これは『ルール適用のミス』でした。
  
  一方、湘南戦の誤審は、ゴールに入っているかいないが見えなかったという『ヒューマンエラー』の側面があり、見極めが難しい部分がありました。あの場面の見極めができなかっただけで、試合進行に大きな問題もなく、ゲームコントロールができていなかったとは言い難いでしょう。ただ、『ヒューマンエラー』ではありながら、『それでも今回の場面は見極めないといけない』という姿勢が、2週間の割り当て停止につながったと思います。
  
  『重い』と見るか『軽い』と見るかは立場によって変わるものですし、『軽い』と感じる人がいるのも理解できます。しかし、審判委員会としての一定の基準は見えます。筋は通っていると思いますね」

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最終更新:5/21(火) 21:25
J-CASTニュース

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