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『ドラゴンクエストライバルズ』“勇者杯”や第7弾『光と闇の異聞録』、そして“レックストルネコ記事 ”の真相まで……気になることをまとめて二木Pに直撃!

5/21(火) 20:02配信

ファミ通.com

インタビュアー:ゴジラ太田

 『ドラゴンクエスト』シリーズのキャラクターやモンスターたちがカードとなり戦う、スマートフォンとPC(Yahoo!ゲーム)、Nintendo Switchで好評配信中の対戦デジタルカードゲーム、『ドラゴンクエストライバルズ』。2019年5月11日に開催された公式全国大会“勇者杯2019春”(大会についてはこちらのリポート記事を!)閉幕後、本作のプロデューサーであるスクウェア・エニックスの二木達博氏に勇者杯の感想や第7弾の狙い、そして第6弾で話題になったあの“記事”について、赤裸々に語っていただきました。


お互いの選手が全力を出し切った最高の決勝戦でした!

――“勇者杯2019春”の会場が秋葉原からCIRQ(シルク)新宿に変更されましたが、何か理由はあるのですか?


二木 勇者杯を1年間続けたことで、勇者杯の試合は“観戦して楽しめるエンターテインメント”として成立するものになったと考えました。また、2018秋と2018冬の勇者杯では立ち見で観戦する方が大変多くなってしまいました。最初に開催した勇者杯2018春は1回目ということもあって、人を集める施策に注力していましたが、回数を重ねるうちに、純粋に試合を楽しみたいと感じる方も増えてきたのではないかと。そこで、来場者全員でじっくり試合を楽しめる環境を整えたく、今回はできるだけ座席を増やせる会場を選んだんです。


――確かに、会場の席数がかなり多くなっていました。その分、今回は“LUIDA'S BAR(ルイーダの酒場)”出張版や物販コーナーがありませんでした。


二木 会場まで足を運んでくれた方が全員座れるように、スペースをできる限り観覧席に使いました。そのため、今回は用意できなかったコーナーもありました。それでも座れない人で溢れていたので「まだ足りなかったのかな」とも思いましたね。


――前回までの会場は秋葉原ということもあり、ふらっと立ち寄る人も多かったと思います。今回はビルの8階ということもあって、『DQライバルズ』の試合を観たいという目的がある人が足を運ぶような会場で。それでも、これだけの来場者がいたということは、勇者杯を楽しみにしているプレイヤーがものすごく多いといいうことですね。


二木 そうだとうれしいですね。1回目の勇者杯では、何気なく立ち寄ってくれた方たち込みで成り立っていたところもあったと思います。ですが、回数を重ねるごとに『DQライバルズ』の観戦が目的の方が増えてきたという実感もあったので、“もっと広い場所があるなら、会場を変えても集まってくれるんじゃないか”と思ったんです。少し不安はありましたが、これだけの人が集まってくれて、ホッとしました(笑)。


――では、2019年度の勇者杯の会場はここで続けるというわけではなく、つぎの“勇者杯2019夏”はさらに広い会場なんてことも……?


二木 今回の会場は前回からガラリと構造を変えたので、いろいろなご意見もあると思います。そのあたりも考慮しつつ、今後の会場を決めていきたいですね。


――勇者杯の後に続けて公式生放送を配信するという流れも、今回が初めてでした。今後の勇者杯も、このような形で行われるのでしょうか?


二木 そういうわけではありません。これまでは、勇者杯の終了後、新カードパックが配信される直前に公式生放送で新情報をお出ししていたのですが、今回は勇者杯で発表すべき情報がかなりのボリュームだったので、勇者杯と併せて生放送をやってみようという流れになりました。


――確かに、これでもかという量の新情報でした。第7弾については、のちほど伺うとして、第6弾の配信はニンテンドースイッチ版の配信と重なりました。ニンテンドースイッチ版での新規プレイヤー数は把握されているのですか?


二木 正確な人数はお答えできないのですが、私たちが把握している範囲では、10代前半のプレイヤーがかなり増えたことがわかっています。


――公式生放送では、『DQライバルズ』を遊んでいて『DQX』をプレイし始めたという人が増えていると話されていましたが、やはりニンテンドースイッチ版がきっかけになったのでしょうか?


二木 それもあると思います。同じハードで遊べるというのは連携が取りやすいですし、ニンテンドースイッチには『DQビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』もあって、『DQXI 過ぎ去りし時を求めて S』も控えていますから。


――ひとつのハードで複数の『DQ』タイトルを遊べるのは、すごいメリットですよね。話を戻しますが、会場で新情報をつぎつぎに発表したときの盛り上がりは、毎回すさまじいものがあります。


二木 新弾のPVは勇者杯のタイミングで毎回公開しているのですが、やはりここでPVを公開するのは楽しいですね。そのほかの情報も、既出情報のところは静かで、新情報になると「うおぉー!」と盛り上がってくれる。しっかりと『DQライバルズ』の情報を追っている人たちが来場してくれていることを実感します。


――盛り上がりといえば、決勝戦の試合も大興奮しました。カイト選手のテリーが、レックスのライデインで試合を決めたところは、会場が本当に揺れていましたから。二木さんは、過去の勇者杯で「今回もテリーはいませんでしたね」と、少し残念そうに話していたのを覚えています。


二木 そうでした(笑)。今大会はテリーが大活躍して、ついに優勝者のデッキに並ぶことになったな、と。



――勇者杯のたびに言っているのですが、必ずドラマが起こりますよね。あそこで3分の1を引くのか! と。


二木 今回は1勝1敗で最終戦までもつれ込みましたし、勝負を決めたターンも「ここでやらなきゃ負ける」と、お互いがギリギリまで追い込まれた戦いだったので、ものすごくいい試合でした。

 ただ、大会の前半に配信トラブルが起こってしまった件については、この場を借りて、改めてお詫びします。プレイヤーの端末は正常に動いていたので試合自体は問題なかったのですが、試合を伝える側の機材にトラブルが起きてしまって。会場の観覧者にも、配信で観ていた方にも、トラブルが起きた試合の模様をお届けできなかったので、申し訳ありませんでした。ゲーム内の“バトルチャンネル”では、勇者杯の全試合を2019年5月22日のメンテナンス前まで配信しているので、当日見られなかった試合はぜひ“バトルチャンネル”で観ていただけるとうれしいです。

 この配信トラブルでは、ほかにも悔しい部分がありました。前回の勇者杯では、ピックアップカードや用語解説などをリアルタイムで映像配信していたのですが、今回は機材のトラブルがあったので控えざるを得なかったんです。なので、機材トラブルがなければもっとわかりやすく試合をお伝えできたかもしれません。次回は完璧な配信をお届けしたいと思います。


――機材トラブルは残念でしたが、解説陣の熱はすごかったですね。


二木 今回は、ふびらいさんというゲームライターの方にも解説をお願いしました。勇者杯のファイナリストのデッキ予想や解説などをブログで書いている方で、鋭い分析力でプレイヤー間でも話題になっていました。そこで今回お願いしたのですが、すばらしい解説になったと感じています。


――ちょもすさんの解説が、徐々に感情を帯びていくのがおもしろかったです。最後にはちょっと泣いちゃうちょもすさんを、こちらも期待しちゃって(笑)。


二木 ちょもすさん、椿(彩奈)さん、Moksonさんは1回目の勇者杯から出ていただいているのですが、勇者杯の反省会で、新弾のカード話以外にも、「解説ではこう言えばよかった」などの反省点も話しています。それもあってか、解説者の個性や役割の色が濃くなってきていると感じていますね。もちろん、名勝負があればこそ解説も盛り上がるので、皆さんの協力は不可欠です。


――決勝戦の第1戦で飛び出した、ピサロ対ピサロという布陣もおもしろかったですね。


二木 まいける選手はピサロで決勝に進み、カイト選手はテリーをずっと使い続けていました。そのふたりが、最初はピサロ対ピサロに始まり、つぎはテリー対ゼシカ、最終戦ではお互いが思い入れのあるリーダーを使ってきました。最後の最後で、「これを外したら負けるかも」という極限の状態で賭けに出て、カイト選手が優勝を勝ち取る。これはドラマチックでしたね。


――お互いの選手がほぼ理想的なカードをドローしたので、自分の力を100%出し切った名勝負になった印象を受けました。観戦しているほうも、手に汗握る展開で。


二木 勇者杯2018夏の決勝戦で、LV99アカギさんがテリーのデッキできせきのつるぎをドローできずに負けてしまったように、カード運で勝負が決する試合もありましたが、今回は全力を出し切った戦いだったので、感動もひとしおでした。これは私の予想ですが、思い入れのあるデッキを優勝賞品である“冒険の書”に入れたいという気持ちもあって、最終戦はあの組み合わせになったのかもしれませんね。


ウワサになった“レックストルネコ記事”、その真相が明らかに!?

――ファミ通.comに掲載した前回のインタビューでの発言が、第6弾配信後に話題となりました。ぶっちゃけてしまうと、レックスの件ですが。


二木 あの件は……そうですね。私とスタッフのコミュニケーションで食い違いがありまして、「なぜレックスのコストがゼロなのか?」という疑問に答えたつもりで、「コスト1だとレックスのレベルが上がりにくかったので、コストゼロになった」と発言しました。これは「コスト1だと上げにくい」、つまりヒーロースキルの発動トリガーが味方リーダーによる攻撃のため、各レベルのコストが1だとヒーローのレベルを上げにくくなるという意味でした。ですが、「勇者レックスのコストはゼロにした」という部分がクローズアップされてしまい……。言い訳になりますけど、伝えかたが悪かったと反省しています。


――第6弾配信直後に、二木さんがレックストルネコのデッキで、あるプレイヤーさんと対戦した話も伺いましたが。


二木 大阪で開催された“みんなの酒場杯”というイベントでプレイヤーさんたちと交流する機会があって、そこでゆたんぽさんというプレイヤーとお会いしました。勇者杯2018秋の二次予選でLV99アカギさんと対戦した方なのですが、通信障害でゆたんぽさんに悔しい思いをさせてしまった。そこでゆたんぽさんは棄権されて、私も「申し訳ない」という思いがあったのですが、会場でゆたんぽさんが『DQライバルズ』をまだ遊んでくれていたと知って、「せっかくなので対戦してみよう」という流れになったんです。


――その対戦でレックストルネコのデッキを使われたのですか?


二木 ちょうど前日に、私がダイヤモンドランクに上がったばかりだったので、ダイヤに上がったときに使っていたレックストルネコを使用しました。ゆたんぽさんがまだ第6弾をあまり触れていないとおっしゃっていたので、「これが第6弾でよく使われているデッキです 」ということで、レックストルネコで対戦を……。


――それで空気が悪くなるわけではなく、和やかな雰囲気の中で行われたのでしょうか?


二木 正直言いますと、その日はかなり盛り上がりまして、個人的にもプレイヤーの皆さんひとりひとりからお話を聞けて、すごく和やかなコミュニティイベントでした。ただ、バランスに関しては、その後に調整を入れた通り、やはり完璧な状態ではなかったと考えています。しっかり振り返ったうえで、今後の調整へ活かしていきたいと考えています。


※編註:勇者レックスとトルネコのカードを絡めたデッキが早い数ターンで勝負を決めてしまうほどの猛威を振るい、第6弾配信後にバランス調整が行われた。



――オンラインゲームではよくあるのですが、当時はものすごい騒がれても、時間が経つと「あんなこともあったね」と懐かしい話になる。もちろん騒がれるような原因を作らないことを前提に開発されていると思うのですが、こういう出来事もプレイヤーにとって、いずれ笑って話せるような思い出話になるといいですね。


二木 酒場杯などのイベントに足を運ぶと、コミュニティーがものすごく充実してきたな、と感じます。一度『DQライバルズ』から離れても、また戻ってきていただける方もいらっしゃって。これもプレイヤーどうしのつながりのおかげです。そんな方たちの期待に応えられるよう、これからもがんばっていきます。


第7弾は『DQ』シリーズ王道の展開になります!

――第7弾カードパック『光と闇の異聞録』の内容は、どのような流れで決まったのでしょうか?


二木 カードパックは先々のテーマまで決めて開発を進めているのですが、『DQ』ならではの、ヒーローたちといっしょに冒険して魔王を倒すというコンセプトをもとにしたカードパックを作りたいと考えていて、それをこのタイミングで実装しました。


――大魔王ゾーマがアンチヒーローカードとして登場しましたが、このアイデアに堀井(雄二氏。『DQ』生みの親であるゲームデザイナー)さんはどのような反応を?


二木 ヒーローカードの設計は当初から、1年ぶんくらいまでを見越して考えていたのですが、その際に、すでにゾーマをヒーローカードにする話は挙がっていました。おもしろそうではあったのですが、ゾーマはそもそもヒーローではありません。とはいえ、ゲームシステムとしては同じにしたかったので、“ヒーロー”ではない異なる名称を使うとわかりづらくなってしまう問題もあり、開発側は頭を悩ませていました。

 そこで素直に、堀井さんに「ゾーマをヒーローとして出すのはどうでしょうか?」と相談したら、やはりゾーマはヒーローではない、と。でも「“アンチヒーロー”として出せばいいんじゃないか?」というアイデアを堀井さんからいただき、今回の内容に決定しました。ヒーローという単語があることで意味も伝わりやすく、ばっちりな名前になったと思います。


――堀井さんのアイデアもあったんですね。ちなみに、大魔王ゾーマといえば『DQ』シリーズの中でも圧倒的な存在感を放つボスですが、タイトルの“闇”がゾーマを示すなら、“光”は『DQIII そして伝説へ…』の勇者を連想すると思うんです。それでも、今回のヒーローがアンルシアに決定した理由は?


二木 アンルシアは『DQX』に登場する勇者姫ですが、『DQライバルズ』でも主役級の存在感を放っているからです。当初は、場に現れた大魔王ゾーマを勇者姫アンルシアが抑え込む構図がすごく象徴的で、勇者杯の試合でもアンルシアが窮地を救ってくれるシーンをかなり見ました。その流れで、“アンルシア=英雄というイメージが『DQライバルズ』プレイヤーの中でも根強いのでは?”と思ったことが理由です。


――そういえば、現カードのアンルシアとゾーマはスタンダードパックで登場したので、第7弾で実装されるグランプリルールでは、スタンダードパックのアンルシアとゾーマは使えなくなりますよね。ランクマッチにふたつのルールを実装した理由をお聞きしてもよろしいですか?


二木 今回のルール追加には、3つの理由があります。ひとつは、『DQ』の人気キャラクターを使って戦い続けられるゲームにしたいということです。デッキに入れられる人気キャラクターの数には限りがあるので、初期に登場したキャラクターも、新しい戦いの場に連れていけるものにしようと思います。スタンダードパックでりゅうおう、シドー、ゾーマなどを一気に登場させましたが、小出しにしなかった理由は人気キャラクターが揃ったカードゲームにする狙いがあったからです。『DQライバルズ』はカードゲームですが、キャラクターを主軸にしたゲームでもあります。それらのキャラクターをもう一度、現環境に登場させる方法として、古いカードを新しいカードに生まれ変わらせます。

 ふたつ目は、遊びやバランスの面です。ゲームルール上、バトル中にカードが担う“役割”の数は決まっていて、それがカードの追加で埋まっていくと、新しいカードが入り込む余地がだんだんと減っていってしまいます。それを避けるために、なるべく新機軸を作って横方向に広げていくのですが、どこかで限界が来てしまう。そうなると、やがてゲーム体験も変化しづらくなっていき、インフレ傾向も強まってしまいますよね。よって、グランプリルールの導入で定期的に隙間を作って、新しい遊び・バランスを入れ込む余地を作りたいと思っています。

 最後は、これから『DQライバルズ』を始める新しいプレイヤーのためです。このまま続いていくとカードの枚数が1000枚を超え、遊ぶために揃えるカードの幅がとても広くなりますよね。



――現時点で900枚ほどありますし、カード集めはもちろん、カードの能力を覚えるのも、始めたばかりのプレイヤーにはきびしいですね。


二木 そこで、グランプリルールのような“〇弾までのカードが使用可能”と区切るルールも必要になると考えています。


――第7弾では、グランプリルールで使えなくなるパックはスタンダードパックだけですよね。


二木 今後、新弾が3ヵ月ペースで実装されていくのに対し、半年に1度、古いカードパックがふたつ使用できなくなります。ただし、第7弾配信時のみスタンダードパックひとつだけが使えなくなります。


――グランプリとマスターズというふたつのルールがあると、それぞれでバランスを取る必要があるので、これまで以上に調整が難しそうです。


二木 まず、同じカードでルール別に性能を変えることは、混乱を招くので行いません。もしマスターズルールでバランスを壊しかねないカードが出た場合は、それをピンポイントで禁止カードにするなどの方法でバランスを調整するつもりです。


――マスターズルールに合わせたバランス調整を行うと、今度はグランプリルールに弊害が出てしまう危険があると。


二木 はい。バランス調整はグランプリルールを中心にしつつ、マスターズルールでも「あのカードとこのカードの組み合わせはすごいな」と、プレイヤー自身が発見できるようにしていきたいですね。


――第7弾のマスターズルールで、すでに禁止カードの候補に挙がっているものはありますか?


二木 現時点ではありません。今回はスタンダードパックが外れるだけなので、そこまでバランスには影響しないと考えています。あるとすれば、ふたつのパックが外れる次回以降でしょうか。


――禁止カードではありませんが、第7弾配信のタイミングでバランスが調整される既存のカードが3枚あると発表(https://cache.sqex-bridge.jp/guest/information/53610)されました。


二木 ザオラルと天使の眼差し、クロックチャージです。 今後実装していくカードすべてに影響力の大きいカードなので、調整することにしました。


――ランクマッチにふたつのルールを導入するアイデアは、第7弾の実装タイミングと以前から決まっていたのですか?


二木 サービスを開始する前から決まっていました。どの弾でどのシリーズのキャラクターを出そうか? というドラフト会議みたいなものをしていたのですが、第7弾のタイミングで第1弾のキャラクターたちをもう一度出したい。そのためにも、このタイミングで新ルールを導入しようと決めました。


――第7弾のランクマッチでは、ランク報酬などはどのような形になるのですか?


二木 グランプリルールはこれまで通りです。マスターズルールには順位報酬と到達ポイント報酬があります。累計勝利報酬は、ふたつのルールで共有しています。


――では、これまでの報酬に加え、マスターズルールの報酬が追加されたという認識で合っていますか?


二木 はい。ただし、マスターズルールはレート制なので、どの程度の難度になるかは実際に稼働してみないと予想できない部分ではあります。


――まだレジェンドまで到達したことがないので、レート制の試合には興味があったんですよ。マスターズルールが楽しみです。


二木 そう思っている方も多いんじゃないかと。でも、レート制はかなりの戦場になりますよ(笑)。いちおう、マスターズルールにはランクがゴールド以上でないと挑戦できないという条件はあります。


――第7弾で登場する新しい効果の“消滅”では、ザオラルなどの復活対象にならないということですか?


二木 消滅は“死んだことにならない”という扱いで倒せるので、消滅でグレイナルを倒した場合は、ザオラルなどでも復活できません。加えて、消滅では“死亡時効果”も発動しない。わかりやすいカードでいうとオルゴ・デミーラを消滅効果で倒すと、相手はつぎの形態のカードを手札に加えられないんです。


――かなり強力な効果ですね。第7弾で消滅効果を持つカードは、メドローアと、魔王デッキに入っている“はらわたを食らう”の2枚ですか?


二木 はい。また、既存のカードでも、ニフラムの効果が“攻撃力2以下の敵ユニットすべてを消滅させる”という効果に変わります。なので、全部で3枚となりますね。消滅効果のカードを増やし過ぎると、「死亡時効果のカードの意味があまりないじゃん」となってしまうので。



――これらのカードが使える魔法使い、僧侶、魔剣士はおもしろくなりそうです。デッキ構築も悩みそうですが。


二木 デッキといえば、第7弾のコンセプトは“冒険者vs魔王”なので、ゾーマは魔王デッキ、アンルシアは冒険者デッキを組んで戦うことになります。各リーダーには、どちらのデッキが組みやすいか、それぞれに特徴が発生します。



――戦士は、魔王系に絡んだカードが多い印象があります。


二木 戦士は魔王系デッキが組みやすいリーダーですね。各リーダーのレジェンドレアカードを見れば、その傾向がわかると思います。魔王系デッキが組みやすいリーダーはレジェンドレアカードが魔王系、冒険者デッキが組みやすいリーダーはレジェンドレアカードが冒険者になっているんです。



――なるほど! ということは、魔王系デッキが作りやすいリーダーは戦士、魔法使い、魔剣士となるわけですね。魔剣士でも、エビルプリーストで変化する魔王デッキが楽しみなのですが、アナザーリーダーで魔勇者アンルシアが登場することもあって、第7弾は魔剣士に注目が集まりそうですね。


二木 そうですね。ただ、新要素の魔王系に目が行きがちですが、第7弾では冒険者デッキも多く組まれることになると予想しています。これまであまり意識していなかった冒険者カードが欲しくなることもあると思います。


――冒険者デッキも奥が深そうですね。ですが、やはり新要素の魔王デッキが気になる。アンチヒーローカードの大魔王ゾーマを早く使ってみたいのですが、第6弾のレックストルネコのように猛威を振るうようなことは……。


二木 アンチヒーローカードの大魔王ゾーマは、効果を発動するためには魔王系カードが手札に必要という条件があるので、条件を満たすまで耐える戦いかたになると思います。また、魔王系は基本的にコストが重いカードが多く、レックストルネコのような試合開始直後から暴れ回るようなデッキではないので、対抗できる余地はあると思います。



――そう考えると、MPブーストが可能な魔剣士は、魔王デッキとのシナジーがかなりありそうですね。魔王にボイスが実装されるという発表も驚きました。


二木 第7弾までに登場するすべての魔王には、キャラクターボイスが実装されます。魔王にもボイスを入れてほしいという要望は以前から多かったんですよ。


――『DQライバルズ』は、『DQ』タイトルの中でも先陣を切っていろいろなキャラクターにボイスを実装されていますよね。『DQ』シリーズのオールスターが揃い、お祭り感を感じられるタイトルなので、カードゲームをあまり知らなくても『DQ』ファンならば一度はプレイしてほしいと、個人的に感じました。


二木 そうですね。第7弾では『DQ』の王道らしい冒険者vs魔王という戦いが楽しめますし、ボイスも数多く実装されるので、この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ一度プレイしてもらえるとうれしいです。



――ちなみに、声優さんのキャスティングはどのように決まるのでしょうか?


二木 『DQライバルズ』チームを中心に決めています。『DQX』や『DQXI』など、現在も動いているタイトルは、開発チームからの意見も参考にしています。


――堀井さんはあまり関わっていないのですか?


二木 いえ、もちろん関わっています。チームで話し合ってキャスティングしたい声優さんの候補を複数決めたら、その声がイメージと合っているか、堀井さんに確認してもらっています。「このキャラクターは、もう少し若めの声のイメージかな」といった意見をいただきながら、キャストを決めていく。『DQ』シリーズのシナリオを書いている堀井さんの中にあるキャラクター像と、すり合わせるんです。収録にも立ち会っていただいていますよ。


――『DQXI』のキャラクターは、『DQXI 過ぎ去りし時を求めて S』(2019年秋発売予定)よりも先にボイスが実装されました。


二木 先に実装にはなりましたが、キャスティングや収録には『DQXI』のチームにガッツリ協力してもらったので、我々としてもたいへん心強かったです。


――初代『DQ』からのファンである自分も、最初は「ボイスがあるのはらしくないな」と思っていたのですが、いざボイスが実装されてみると新鮮な気持ちで楽しめるので、いまはボイス有り派です。


二木 それはうれしいですね(笑)。りゅうおうなど、初めて実装されるボイスも多いので、第7弾リリース後はユーザーさんの反応を見てみたいです。


――第7弾は2019年5月23日配信と間もなくですが、プレイヤーにひと言お願いします。


二木 今回は、グランプリルール導入やレジェンドレアカードの増量など、これまで以上の大きな変化があるうえに、いざないの闘技場での先行体験も実施しないということで、プレイヤー目線ではなかなか予測がつかない状態でのリリースとなりました。そんなこともあって、リリース直後はなかなかにカオスな環境になりそうですが、みんなでいっしょに、3ヵ月に1度のお祭りを楽しめればと思います。

最終更新:5/21(火) 20:02
ファミ通.com

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