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「いま一度、しっかりと見直す必要がある」第2戦オートポリス大会の運営・運用面での混乱にドライバーたちが言及|スーパーフォーミュラ

5/21(火) 21:18配信

motorsport.com 日本版

 オートポリスで行われたスーパーフォーミュラ第2戦。関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の劇的な逆転優勝で幕を閉じたが、日曜朝に順延となった公式予選の進行や、予選の正式結果及び決勝スターティンググリッドが発表されないまま決勝に向けたスタート進行が始まり現場が混乱に陥るなど、課題も残るレースとなった。

 これについて優勝した関口や2位の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)をはじめ、ドライバーやチーム監督らから再発防止を求める声がレース後に上がった。

 今回の第2戦は悪天候に悩まされ、土曜日に行われる予定だった公式予選は翌日曜日の朝に順延され、40分間の計時予選を行う形に変更された。しかし日曜日になっても雨と強風は収まらず、現在のスーパーフォーミュラのマシンが走るには難しいコンディションだった。

 そんな中でも予選が実施され、コースオフするマシンが続出。その度に赤旗中断が繰り返され、半数近いマシンが一度も満足にタイムアタックができない状態で予選終了となった。

 セッション終了から約1時間30分後の11時07分に予選の暫定結果が発表されたが、これを受けていくつかのチームが抗議を出した模様。そのため暫定結果が改訂されることになったが、その改訂版が出されたのは、決勝スタート(14時)まで1時間を切った13時05分だった。

 通常ならば予選の正式結果が出てからグリッド表が出される。しかしレーススケジュールは変更されることなく、13時15分からスタート進行が開始。そのひとつ目の手順となっていた8分間ウォームアップ走行は、確定版のグリッド表が知らされる前に始まった。結局、予選の正式結果は13時23分、グリッド表は13時24分に発行されるなど、まさにドタバタな状態でレーススタートを迎えた。

 山本は今一度レースの運営・運用方法を見直す必要があると語った。

「今日のレースは、レースの内容云々ということよりも……僕が言うのも生意気かもしれませんが、やっぱり今一度レースの運営・運用方法をもう一度みんなで見直す必要があるなと感じました」

「それは決して(スーパーフォーミュラを運営する)JRP(日本レースプロモーション)と審査委員を批判している訳ではありません。今日のコンディションは外から言うのは簡単だと思うんですけど、実際にやる人はすごく大変で、判断もものすごく大変だったと思います」

「ただ、やっぱりそれぞれが思うこと、『こうした方がいいんじゃないか』と思うことがたくさんあると思います。より良いシリーズにするために、それはドライバーたちにもそうですし、チームのためにも、そしてお客さんのためにも……本当にこの選手権が世界に誇れる選手権だと胸を張って言えるようなシリーズの運営と運用方法を、みんなで知恵とアイデアを絞って(考えて)いかなければいけないです」

「これが良い経験にはなったと思うので、またこういったシチュエーションが起きたときに、次はどうした方がいいのかを、今一度しっかりと見直す必要があるかなと思いました」

 優勝した関口も、予選で一度もアタックができず後方グリッドに沈んでしまったドライバーのひとり。“ギャンブル的な要素に偏ってしまっている”と語り、同じく今後みんなで話し合って改善をしていく必要があると主張した。

「今日の予選では、僕は本当に1周もアタックできなくて、僕以外も半分以上はアタックできてないと思います。例えば僕はマカオとかでF3に出てますけど、(区間タイムが)ベストベストで回ってきたのに(赤旗で)終わってしまったということもありました。でも、今回は40分あっても1周も本来の速さで走れぬまま予選順位が決まってしまいました。正直こういうのは初めてで、ギャンブル的要素がちょっと多すぎる。“運も実力のうち”というのも重要なんですけど、ちょっとそっちに偏り過ぎてたかなというのが……実際に感じた気持ちです」

「そこをどうするかというのは、山本選手が言っていたように、怒るのではなくて、みんなで話し合って、みんなで納得行くようなルールに変わればいいなと思います」

 さらに記者会見では、優勝チーム監督である星野一義監督(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)も、この件について言及した。

「(今回のことは)全てにおいて考え直すことがある。第3戦に行く前に全部のチームが集まって、全部文章で作ってやらないといけない」

 また石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)によると、現場での混乱はこれだけではなかったという。

「レース映像では分からなかったかもしれませんが、僕たちは(マーシャルポストで出されている)SCボードが出ているのを確認してゆっくり走っているのに、(タイミングモニターなどの)画面では何のアナウンスもなかったらしいです。チームはSCが出ているのを知るのが20~30秒くらい遅かったと思います」

「あと昨日(18日)のフリー走行でも、JRP無線では『スタートがディレイになる予定』という連絡が入って各チームが知っていたのですが、パドックでは『コースオープン5分前、3分前、1分前』というアナウンスが流れていて、通常通り始まりそうな雰囲気だった。実際に1台ピットレーンに並んでしまっていました。それは競技団から連絡がちゃんと(アナウンスの担当者に)行っていなかったからみたいで、そういう連絡系統が混乱していました。今回はそういうことが多かったです」

 今回のレースでは様々な混乱が起きたが、問題の解決に向けてはシリーズのプロモーターであるJRPだけでなく、オーガナイザー(今回でいうとオートポリス)や審査委員に関わるJAFも含め、大会組織全体で解決に向けた策を考えていく必要がありそうだ。

吉田知弘

最終更新:5/21(火) 21:18
motorsport.com 日本版

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