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“第4のメジャー”全米プロ 8月から5月開催の移動は大正解

5/21(火) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 世界のトッププロは調子のピークをメジャー4大会に合わせて調整している。ところが、全米プロは今年から前年までの8月開催から、5月に移動した。そのため例年と違う調整に苦しむプロが多かったようだ。

 米ツアーは年始めのハワイから試合が始まり、温暖なカリフォルニア、フロリダと移り、その後は徐々に北へと大会が移動していく。常に気候の良い会場が用意されているのだ。

 そして8月の全米プロは、暑い盛りの米北東部で開催されることが多い。

 それが5月のニューヨーク開催となると、まだ寒さが残っており、これまでの全米プロとは全く様相が異なり戸惑った選手がいたわけだ。

 43歳のタイガー・ウッズもそのひとりだった。

「いつもはマスターズのあと、その後のタイトなスケジュールに備えるために4週間の休みを取っていた。今回は2週前のウェルズファーゴ選手権に出場するつもりだったが、メンタル面の準備ができていなかった」と言った。マスターズに勝った後は1試合もプレーしないで、直接全米プロに乗り込んできた。そしてメジャー連勝を期待されながら、調整不足から予選落ちした。

 大会連覇のブルックス・ケプカは、「自分が勝ったメジャーでは、常に前週にプレーしている。プレーのリズムやタッチ、そしてフィーリングをつかむためだ。そして何か調整が必要なことがあれば、試合の中で練習することもできる」と言い、メジャーの日程変更など問題ではなく、その前週に試合に出ることの重要性を語っている。

 ケプカの勝因を挙げるとしたら、開催日程の移動に動じなかったことが大きかったといえる。

 また第4のメジャーと呼ばれ、注目度の低かった全米プロにとって、今年はウッズが勝ったマスターズの翌月開催は高視聴率が期待できた。さらにトッププロがスコアメークに苦しむメジャーらしいゲーム展開も試合を大いに盛り上げた。主催の全米プロゴルフ協会の開催日程移動は大正解といえる。

(ゴルフライター・吉川英三郎)

最終更新:5/21(火) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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