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【大相撲夏場所】再休場の貴景勝に批判の嵐

5/21(火) 11:30配信

東スポWeb

“集中砲火”だ――。大相撲夏場所9日目(20日、東京・両国国技館)、新大関の貴景勝(22=千賀ノ浦)が再休場した。この日、日本相撲協会に「右膝内側側副靱帯損傷、右膝骨挫傷、約3週間の治療期間を要する見込み」との診断書を提出。大関の1場所2度の休場は1956年秋場所の若ノ花(横綱初代若乃花)以来2人目で極めて異例の事態となり、角界内で大きな波紋が広がっている。

 貴景勝の師匠、千賀ノ浦親方(58=元小結隆三杉)は前日(19日)の8日目に黒星を喫した取組を見て休場させることを決断。その日の夜に本人に電話で方針を伝えた。

 千賀ノ浦親方は混乱を招いたことなどを理由に国技館で相撲協会の八角理事長(55=元横綱北勝海)らに謝罪。「(対戦相手に)不戦勝を2回も出してしまった。『ご迷惑をおかけしました。大変申し訳ありません』というお話をした」と説明した。八角理事長からは「しっかり治してから、出てきてください」と伝えられたという。

 その八角理事長も、新大関の再休場を受けて「(取組が)一番なくなったということで申し訳ない気持ちでいっぱいです。(対戦相手の)栃ノ心のファンも不戦勝を見に来ているわけではない」とファンに向けて謝罪した。看板力士である大関の再休場という異常事態に、角界内の見る目は厳しい。

 小結御嶽海(26=出羽海)は「出てみようかな、やれるかなというのは大関なので残念だ」とぴしゃり。取組編成を行う審判部長の阿武松親方(57=元関脇益荒雄)も「出る、出ないの判断は大切だ」と苦言を呈した。玉ノ井親方(42=元大関栃東)は「自分の相撲を全く取れないのなら出るべきではなかった」、浅香山親方(46=元大関魁皇)も「中途半端で考えが甘かった」と判断に疑問符をつけた。

 その他の親方衆の間からも「大関で再休場はあり得ない」「なぜ再出場を認めたのか。師匠の責任」などと師弟へ向けた批判的な見方が相次いでいる。その判断をめぐり“集中砲火”を浴びた形の千賀ノ浦親方は「ファンの皆さまには申し訳ない」と頭を下げる一方で「再出場したことは間違っていない。本人も経験をするという考えを持って相撲を取った」と強調したが…。

 貴景勝の大関としての“デビュー”は後味の悪さを残した格好。番付を駆け上がってきた角界のニューヒーローは一転、カド番となる次の名古屋場所(7月7日初日、愛知県体育館)でいきなり正念場を迎える。

最終更新:5/21(火) 11:30
東スポWeb

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