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<第73回トニー賞>宮本亜門「ハデスタウン」に「興奮」 授賞式の見どころ語る

5/22(水) 10:00配信

まんたんウェブ

 舞台はシンプルだが意味が深くギリシャ神話を基にしていて、今のアメリカ人、いや世界の人に見てほしい作品だと思いました。我々はどこに向かうのか? 芸術とは何の意味があるんだろう? 愛するということは? といったテーマが描かれ、音楽もジャズ、フォーク、それにアバンギャルド性もあって、ゾクゾクッとしました。最後には「ああ、いいものを見たな」「自分が生きていると、こういう作品と出合えることが幸せなんだ」と思って、ウルウルしていました。人がいとおしくなる素晴らしい作品です。

 ――パフォーマンスもトニー賞授賞式の見どころだと思います。

 オープニングパフォーマンスはいつも楽しみにしています。何が出るのか、ギリギリになるまで分からないワクワク感もあって、司会者のエンターテイナー性も相まって楽しいものが多いです。また、作品の一部を見ることができる。これが宝物。今、一番熱いオリジナルキャストが歌って踊ってガツンと見せてくれる、特にトニー賞授賞式のステージならではの1回だけのライブ感もあり、いつも鳥肌が立ちます。

 ――今までのパフォーマンスで印象に残っているのは?

 やはり1982年第36回授賞式の「ドリームガールズ」ですね。僕はその初演を見ているんですが、あの迫力、想像を超える実力は、今思い出しても身震いします。一幕の最後に主役のエフィー役の女優がトニー賞授賞式で歌った映像は、今でも繰り返し見るほど。人の才能は無限大だと証明する、すごい瞬間です。そういった歌や踊りや演技のパフォーマンスがたくさん見られるんです。さすがに見ないと損でしょう! それがトニー賞授賞式の醍醐味(だいごみ)でもあるんです。

 ――今年の司会を務めるジェームズ・コーデンの魅力は?

 彼が素晴らしいのは「僕はブロードウェーミュージカルの大ファンだ」ということを公言していること。いい意味で子どものように歌い踊る、ノリと楽しさがあって、きっと楽しい司会になるでしょう。お客様を楽しませ、笑わせ、劇場が一体となって皆と共に楽しみたい、そんな彼ならではの授賞式になるでしょう。

 ――授賞式で、ここを見たら面白いというポイントは?

 やはり受賞した瞬間です。会場がバーッと沸くとともに、受賞者たちのスピーチ。これが人生ドラマ満載なんです。切磋琢磨(せっさたくま)して、本気で演劇を、ミュージカルを作ってきた人たちだから、人生ドラマだらけ。その一言、一言に、僕はジワーッと涙ぐんでしまう。そしてブロードウェーはお互いをいつもたたえ合う。あの空気はトニー賞ならではですね。誰かが勝った負けたではないんです。

 番組「トニー賞直前!ノミネーション徹底解剖」は、22日午後10時45分にWOWOWライブで放送。

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最終更新:5/22(水) 10:00
まんたんウェブ

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