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【ACL】浦和3発で予選突破、高い集中力の背景に指揮官の「耳にタコ、ミーティング」

5/22(水) 6:04配信

スポーツ報知

◆アジア・チャンピオンズリーグ2019 1次リーグG組最終節 浦和3―0北京国安(21日・埼玉スタジアム)

 浦和はホームで北京国安(中国)に3―0で快勝し、G組2位で16強による決勝トーナメント(T)進出を決めた。前半34分、MF柏木陽介(31)の負傷交代で途中出場の長沢和輝(27)が先制点を挙げ、その後2点を加えた。決勝T1回戦(6月19、26日)では蔚山(韓国)と対戦。0―0の引き分けか勝利で突破が決まる条件戦を、高い集中力で乗り切ったオズワルド・オリヴェイラ監督(68)の手腕を元鹿島担当の内田知宏記者が読み解く。

 3年前とは明らかに違っていた。前半34分、先制点を決めたMF長沢はチームメートを背負いながらスタンドに向かって、大声を張り上げた。0―0の引き分けか、勝利で1次リーグ突破が決まる一戦。価値あるゴールには違いないが、勝負を決するものではなく、1点を返されれば、たちまち敗退の立場に追い込まれる。緩まない表情が、先の56分を見据えていた。

 16年、浦和―鹿島のチャンピオンシップ(CS)決勝を取材した。浦和は敵地で初戦を1―0で先勝。引き分け以上で優勝が決まる2戦目も先制点を奪った、その時だった。全員が破顔し、置かれた状況以上に喜んだように映った。優勝条件「2得点勝利」は変わらない鹿島の選手に「あの喜び方でチャンスがあると思った」とスキと捉えられた。結果は1―2。優勝を逃した。

 この日の試合後、オリヴェイラ監督は名古屋戦後からの8日間で「特別なアプローチをした」と明かした。湘南戦(17日)でメンバーを温存するとともに「ACLを戦い続けられるかの決定的な試合になる。勝ちにいく」と選手に言い続けたという。鹿島時代からそうだった。1時間以上のミーティングを週に2~3度行うが、いつも内容は大体同じで、繰り返し。

 選手が「またか」と感じていても、廊下に響き渡るほどの大声で訴え続ける。愚直だが、刷り込んだ先に意思統一、勝利があると信じる。MF柏木の負傷交代で、スクランブル発進した長沢が3点に絡む。G大阪MF遠藤保仁を抜きACL日本人最多出場記録を更新する59試合目のピッチに立ったFW興梠は「思うようにいかなかった」と我慢のプレーで支え、終盤に同じく最多の21得点目でチーム3点目。これらの背景には、目的を言い続ける「耳にタコ、ミーティング」がある。(内田 知宏)

最終更新:6/2(日) 17:04
スポーツ報知

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