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【U20W杯へ黄金世代から“金言”】(上)小笠原満男氏、決勝でスペインに完敗も「成長のためには良かった」

5/22(水) 8:03配信

スポーツ報知

 U―20W杯は23日、ポーランドで開幕する。日本サッカー協会の方針で、主軸となるはずだったMF久保建英(17)=F東京=らがA代表が参加する南米選手権(6月・ブラジル)に招集される見込みで、今大会は不参加。勝負気配が薄まる中、1999年ワールドユース(現U―20W杯)で史上初の準優勝を経験した小笠原満男氏(40)にU―20W杯でしか得られない体験を聞いた。

 口数が多くない小笠原氏は、この話題になると表情は柔らかく、口は滑らかになる。20年前の99年、ナイジェリアで行われたワールドユースで決勝に進んだ。MFシャビらを擁するスペインに0―4で完敗したが、日本代表史上最も世界一に近づいた瞬間となった。黄金世代(1979年生まれ)はこれを機に、基準は世界に切り替わっていった。

 96年アトランタ五輪でブラジル代表に1―0で勝利した“マイアミの奇跡”に象徴されるように、日本が強豪に善戦する試合は長い守備の時間を耐えて、カウンターで仕留める戦い方。だが、MF小野、本山らの中盤がボールを支配し、米国、英国、ポルトガル、ウルグアイ、メキシコに内容を伴う勝利を続けていった。

 「準決勝までは結果、内容でも上回れた。充実感があった。その手応えがあった中で、いけると思ったけど、決勝はスペインに何もさせてもらえなかった。悔しかったけど力の差があった。でも、今は成長するためには、すんなりといかなくて良かったかなと思える」

 フィリップ・トルシエ監督に連れられ、児童養護施設を訪問。シェフは帯同せず、現地の食事を口にした。「ハエがたかっていたけど、食うしかない。エアコンも利かない。でも、文句を言っても仕方がない。やるしかない」。ピッチ内外問わず、言い訳せずに上へ上への目線を持つこと。多感な20歳で目にし、肌で感じ、得た「ハングリー精神」は、一時代を築いた彼らのエネルギーになった。(内田 知宏)

最終更新:6/7(金) 1:41
スポーツ報知

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