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日本の道路は制限速度が低いのか? 日本へ来た外国人、海外生活を送る日本人それぞれの印象とは

5/21(火) 7:00配信

バイクのニュース

日本の道路の制限速度、遅すぎやしませんか?

「日本って誰も制限速度を守らないんだね!」イギリスから相次いで筆者(小林ゆき)の友人たちが来日したときに、それぞれ同じことを言われました。

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 制限速度そのものに対しても「えっ? 30とか40ってマイルじゃなくてキロなの!?」と、毎度のことながら訪日外国人からはいつも同じリアクションをされます。

 イギリスでは、市街地や生活道路の制限速度は、遅くても時速30マイル(約48キロ)程度であることが多く、時速30キロ(約18.6マイル)といえば、イギリス人にとっては“赤旗法”(19世紀末、自動車などを運行させる際は車両の前に赤い旗を持った交通整理員を置かなければならない、という法律。1896年に廃止されました)を彷彿とさせ、まるで19世紀のままの法律のように感じるのだそうです。

 たしかに日本では、高速道路にしても一般道にしても、指定や制限を上回る速度が“自然な交通の流れ”になっていることは日常茶飯事です。果たして日本の制限速度は諸外国に比べて遅いのでしょうか?

 先進国の法定速度を見てみると、速度無制限のアウトバーンを有するドイツは例外的ですが、高速道路はおおむね時速110キロから130キロ程度です。

 また、日本では法定速度を高速道路と一般道の2種類で分けていますが、ほとんどの諸外国は高速道路/一般道/市街地の3種類に分けていて、とくに郊外の一般道の制限速度は時速80キロから100キロ程度と、日本の高速道路並みの運用がなされている国も数多くあります。

制限速度を守らないのは日本人だけではなかった!?

 日本だけが著しく制限速度が低い(遅い)のでしょうか? たとえば先進国のなかで比較的低めのカナダでは、州によって違うものの、ケベック州などは高速道路が時速100キロ、市街地は時速30キロから40キロであることが多いそうです。果たしてカナダでは、みんな制限速度を守っているのでしょうか? カナダ在住10年目の林博一さん(会社員)にお話しを伺いました。

「実際にはだいたい時速120キロくらいの“流れ”ですね。ただし日中はよく取り締まりのヘリが飛んでいて、空から見張られています。市街地はネズミ捕りも多いし、さすがにみんな制限速度を守ってますよ」

 世界的にはクルマの安全技術や道路の舗装技術が進んでいることもあり、制限速度は緩和される傾向にあります。日本でも2017年、試験的に新東名高速道路の最高速度を時速110キロとする区間を設け、2019年には時速120キロへと引き上げられました。

 また、一般道でも時速80キロ区間の出現や、いままで時速40キロ、50キロ規制だったところを、それぞれ時速50キロ、60キロに見直す動きがあります。

 バイクに関しては、1992年に「中速車」(大型貨物自動車、排気量250cc以下の自動二輪車など)区分が撤廃されました。その結果、250ccクラスの一般道における制限速度が時速50キロから60キロに引き上げられて、2000年には高速道路の最高速度が時速80キロから100キロに引き上げられました。

 そして現在では、試行区間ではありますが時速120キロという時代に突入しています。とはいえその速度で走らなければいけないわけではありません。心に余裕が持てる速度で、安全運転を意識したいですね。

小林ゆき(モーターサイクルジャーナリスト)

最終更新:5/28(火) 7:51
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