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異業種からの参入で大躍進。千葉ジェッツはスポーツ×地方創生のロールモデルとなるか

5/21(火) 7:05配信

VICTORY

池田純氏が「スポーツビジネスと地方創生」を語るラジオ番組『Sports Business 池田純Vision』が5月7日に放送された。池田氏といえば、初代横浜DeNAベイスターズ球団社長として、在任中5年間で球団単体の売り上げを倍増させた実績で知られているが、この番組には池田氏同様、スポーツで地方創生を目指すゲストが登場する。

1人目はプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」の代表取締役島田慎二氏だ。大学卒業後、旅行会社HISに入社し、トップセールの成績をあげ独立。旅行会社やコンサルティング会社を立ち上げ、2012年から現職に就くと、経営不振のチームを早々に立ち直らせた。天皇杯三連覇、観客動員、売上ともにNo.1のバスケットボールチームへと変貌させた手腕が注目されている。

門外漢ゆえの先入観のなさが改革を加速させた

島田氏は新潟県出身。バスケットボールの経験はなく、スポーツビジネスに精通していたわけでもなかったという。船橋という土地にも競技にも縁がなかったが、そのことが功を奏したという。

島田氏「こうあるべき。という先入観が全くなかったので、業界の常識にとらわれることなく経営に関与できたことが成果に結びついたのではないかと思う。同業からは、“バスケットボールは儲からない”という声も多かったが、そんな声は無視していくと決めた。」

バスケットボールの試合会場を、非日常感を味わえる場所にするべく、エンターテインメント要素を取り入れたり、スタッフのホスピタリティやトイレの快適さを向上させるという取り組みの例からは、旅行業界出身の島田氏ならではの観点が感じられる。

また来たい。
人に勧めたい。

旅行の目的地と共通した感情を呼び起こすことで、クラブのブランドを向上させてきた。

喧嘩から始まった、Bリーグ界の“ビジネススクール”島田塾

こうした島田氏の手腕を学ぶべく、B1~B3から約20クラブほどが千葉ジェッツの事務所に集まり、「島田塾」が開催されているという。その発端は酒の席での“失敗”にあった。

島田氏「Bリーグの理事のメンバーと飲んでいたとき、とあるクラブの社長に“そんなことしてるからダメなんだ”と怒鳴り、その場から帰らせてしまったことがあった。帰宅の道すがら反省して、“怒るだけなら誰でもできる。私のノウハウでよかったら伝えさせていただきたい”と申し出をしたところ、快諾いただいた。」

せっかくなのでとリーグ全体に声をかけたところ、思いのほか希望者が多く、講義への参加クラブが徐々に増えていったという。
リーグ全体の経営視点が底上げされているのではないか、という池田氏の問いかけに対し、自身の功績ではないと前置きしたうえで、「今までも取り組みはしてきたが、ノウハウがなかった状態」だったと島田氏は話す。実際、参加者からは経営への意識の高まりを感じており、この活動をBリーグ全体の経営状況の改善、盛り上がりのためのミッションととらえているようだ。

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最終更新:5/21(火) 7:05
VICTORY

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