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母を苦労させた父が大嫌いだったが…30代になって「本当の気持ち」に気づいた女性

5/21(火) 17:22配信

DANRO

「女性の自由と孤独」をテーマに、女装する小説家・仙田学がさまざまな女性にインタビューするこの連載。今回は、父親と向きあうことで本当の自分を見つけることができたクミ(39)に話を聞いた。(仙田学)

【画像】沖縄の高い空を見上げるクミ

人生を変えたワークショップ

「20代の頃は化粧品会社で働いていて、24歳で結婚しました。相手は18歳から付き合っていた彼氏で、初めて付き合った人。結婚して5年ほど経った頃に、転職して百貨店の美容部員になりました。もともと人を綺麗にすることに興味があったんですけど、化粧品って本当に人を綺麗にできるのかなって疑問が湧いてきて、それを確かめるために現場の仕事に就いたんです。百貨店のお客さんは裕福な人が多くて、2~3万円もする化粧品を毎月買っていかれるんですけど、肌が綺麗な人はひとりもいませんでした」

化粧品はあくまで肌をカバーするもので、肌を根本的に綺麗にできるわけではないと気がついたクミは、美容部員の仕事を続けることに行き詰まりを感じたのかもしれない。上下関係が厳しく、通勤時間が長かったこともあって、1年後には仕事を辞めてしまった。

「それから1年間ほど、専業主婦をしていたんですけど…ある日、夫が仕事に行けなくなったんです。朝起きられず、外出もできなくなりました。何カ月か経って、彼はカウンセラーになりたいと言って、養成学校に行きだしたんです。その学校のワークショップがすごくよくて、大泣きしたよって話を聞くようになりました」

夫とは10年以上の付き合いがあったが、それまで泣いている姿は一度も見たことがなかったという。驚いたクミはそのワークショップに興味を持ち、参加することにした。

「ひとを癒すためにまず自分を癒そうっていうテーマで、参加者がお互いに親役、子ども役に分かれて、子ども役の人が親役の人に言いたかったことや、言えなかったことを伝えるっていう内容のワークショップでした。それに参加するうちに、私は父親の存在と向きあうことになりました」

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最終更新:5/21(火) 17:27
DANRO

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