ここから本文です

チアユニで話題になったスポーツバー、不祥事とサービス低下で倒産へ

5/21(火) 9:28配信

ニュースイッチ

「フーターズ」民事再生の舞台裏

 エッチジェーは、米・フロリダで誕生したカジュアルダイニング&スポーツバー『HOOTERS』の国内展開を目的として2005年8月に設立。10年10月に1号店となる赤坂店をオープンさせた。チアリーダーをイメージしたHOOTERS GIRLが接客を担当し、約1時間に1回披露するダンスパフォーマンスが話題となり、多くのマスコミにも取り上げられ、連日行列ができた。

 毎年出店を重ね、16年9月期の年売上高は約17億700万円まで拡大。だが、急拡大の結果、接客サービスのクオリティーが低下した。料理のクオリティーが標準化されず、客単価やリピート率の低下につながった。18年9月期の年売上高は約15億1400万円にダウン。約9800万円の最終赤字となった。

 そうしたなか、当時の代表が取締役会の承認を経ず、エッチジェーとは無関係の業者からエッチジェーの口座に5000万円を入金させ、同日、同5000万円がエッチジェーの事業と無関係な行政書士に送金される不祥事が発覚。

 行政書士が業者に5000万円を返済する合意をしたが、履行期を過ぎても返済されないため、業者は「5000万円はエッチジェーに対する貸し付けであり、返済がされなければ保全措置をとる」と主張し、債権仮差し押さえなどの保全処分が行われる可能性が高くなっていた。

 その中で公租公課の遅延が生じるほか、金融機関への返済も困難となり、自主再建を断念し、3月25日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 今後は外食事業を手がける豊田産業(愛知県刈谷市)の関連会社、中部商業開発と再生支援に関する基本合意を締結しており、中部商業開発はエッチジェーの事業を継承する新設分割会社の全株式を取得して子会社化する。

帝国データバンク情報部

最終更新:5/21(火) 9:28
ニュースイッチ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事