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モデル家族“保護”が招く格差 非正規シングル女性の窮状

5/22(水) 16:12配信

47NEWS

  働く女性が年を追うごとに増えている。女性の力を活用したいという政府の方針も後押しして、役員や管理職といった指導的立場を目指したり、仕事のやり方や時間配分を自分で決める裁量制を選んだりして、バリバリ働く人もいる。今は働いていないが、働きたいと思っている人も多い。

 一方、非正規で働く膨大な数の女性たちがおり、正規の人との待遇格差が広がっている。

  ▽セクハラ・パワハラ…何でもあり

 2018年の総務省の労働力調査によると、雇われて働いている女性(役員を除く)の過半数、56%に当たる1451万人が非正規。男性は22%、669万人なので、非正規労働の女性は比率で男性の約2・5倍、人数でも2倍を超えている。

 かつて非正規は主婦のパートタイマーが中心だったが、派遣労働の対象業務の自由化が進み、シングル女性が増えた。シングルの理由は、未婚、非婚、離婚などさまざまだが、貧困による深刻な悩みや不安を抱えている人が少なくない。

 横浜市男女共同参画推進協会による「非正規職シングル女性の社会的支援に向けたニーズ調査」(2015年)がある。横浜、大阪、福岡などの都市に住み、非正規職で働く35歳から54歳のシングル女性261人を対象に調べた。

 回答者に共通していたのは、雇用が不安定で労働時間の割に収入が低いこと。雇用契約期間は「3年未満」が7割を超え、週あたりの労働時間は「40時間以上」37・5%、「30~40時間未満」35・6%と、7割超がほとんどフルタイムといっていい働き方だ。それなのに税込み年収「250万円以上」は3割しかなく、「150万~250万円未満」4割、「150万円未満」が3割に上った。年齢が上がれば年収はさらに下がり、45~54歳では3人に1人が年収150万円以下だった。

 自由回答からは悲惨ともいえる姿が浮かび上がる。具合が悪くても治療費が気になって病院に行けない。職場ではセクハラ、パワハラ、いじめ、何でもありだが、クビになるのが怖くて我慢の日々。社会保障も十分でなく、老後の生活も見通せない。

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最終更新:5/22(水) 16:12
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