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「水戸-つくば」高速バス増便 茨城県、今秋に実証実験

5/22(水) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

茨城県は本年度、水戸とつくば両市を直接結ぶ高速バス増便の実証実験を行う。今秋開始の予定で、現在、平日の4便(2往復)となっている両市間の高速バスを平日16便、土日曜・祝日8便まで大幅に増やす。多くの利用が見込める通勤通学客を主要なターゲットとした上で、県内1、2位の人口を誇る両市を結ぶことで都市間交流を拡大し、観光や国際会議などでの需要を呼び起こしたい考えだ。

県交通政策課によると、水戸-つくば間の公共交通は両市を直結する平日の高速バスのほか、JR常磐線と路線バスを使った乗り継ぎに限られている。

実証実験の狙いは、新たな都市間交流の喚起。通勤通学や出張、ビジネス客を主な対象にした上で、観光、周遊▽スポーツ観戦▽国際会議-などの場面を想定する。2019年度当初予算に5770万円を計上した。

現在の高速バス「TMライナー」は、関東鉄道グループの関鉄観光バス(土浦市)が運行し、1便当たり平均12人(17年度)が乗車している。朝晩は平均20人程度と多いものの、昼間の便は4~5人と少ないのが課題だ。運行開始は1998年。

2月末~3月上旬に県が実施した乗客アンケートでは、目的地は県庁が14%、偕楽園が7%。居住地はつくば市50%、水戸市が11%で、職業は会社員27%、公務員20%、学生19%。「初めて利用」が27%と最も多く、「月に1~3日」と「年に数日」が21%で続いた。「週に1~4日」が17%、「週に5日以上」も6%いた。また、片道のみの利用が62%と大勢を占めた。

この調査では午後10時台までの最終便延長や、ICカード対応、定期券設定などの改善を求める声があった。

同課は今後、両市や交通事業者、大学、研究機関などの関係者を集めた実証実験協議会を設置し、運行ルートやダイヤ、利用促進策などを詰めていく。

実証実験に合わせ、両市と茨城空港(小美玉市)を結ぶバスも増便する。水戸方面は韓国便運航日に、つくば方面は台湾便運航日にそれぞれ増やし、インバウンド(訪日客)向けの利便性向上を図る。

県内のバス路線を巡っては、東京方面を中心に一部の高速バスが「ドル箱路線」として活況を呈す一方、地域の路線は先細りしている。県や市町村が試験的に路線新設や維持に取り組んでも、乗客がほとんど付かないまま廃止されるケースも相次いでいる。

同課は「水戸、つくばのバス需要を高め、周辺を巻き込んだ県内全体の活性化につなげたい」としている。
(黒崎哲夫)

茨城新聞社

最終更新:5/22(水) 15:03
茨城新聞クロスアイ

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