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広島8連勝で単独首位 OB投手も成果指摘の「佐々岡式」とは

5/22(水) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 あっという間に“定位置”へ座った。

 21日、広島が8連勝で単独首位に浮上。昨季まで3連覇ながら1カ月前までは最下位を独走していたが、開幕44試合目でトップに立った。チーム防御率は12球団トップの3.02。数年前からの課題で、4月半ばまでは防御率4.35とボロボロだった投手陣がここにきて、にわかに調子を上げてきたのが大きい。

 広島OBで元投手コーチの山内泰幸氏はこう言う。

「キャンプで緒方監督が掲げた『先発10人構想』への準備がここに来て形となったのだと思います。岡田と九里の結果が出ていない半面、今年から先発に転向したアドゥワが活躍している。佐々岡投手コーチは(2014年から)昨季まで二軍投手コーチだったため、若い選手をずっと見てきています。その中で適性を見抜いて、球種の多いアドゥワを先発に抜擢し、新たにスライダーも覚えさせた。甘い球も多いんですが、手足が長く、低めへの意識を徹底することでバッターが打ち損じてゴロアウトになるケースが増えてきた。普段、佐々岡コーチはおおらかで優しい方ですが、選手に言うべきときは厳しくすると聞いています。アドゥワもキャンプ中はかなり厳しく指導されたようです」

 現役時代、通算138勝、106セーブ、66完投をマークした佐々岡コーチが掲げる目標は、「規定投球回数を超える投手を一人でも多く出すこと」。昨季「3」だったチーム完投数はすでに「4」。先発の踏ん張りが中継ぎ陣の負担を減らしている。

「佐々岡コーチは先発もリリーフも両方経験している方なので、(指導法や育成法を)よく理解しているんじゃないかと思います。(先発候補に)長いイニングを任せられるよう、キャンプから投げ込む量を増やしていました。また、ブルペンではキャッチャーとマウンドの間にヒモを引いて低めの投球意識を植え付けさせていた。どこでもよくやる練習法ではありますが、昨年までは(一軍では)やっていなかった。今年は先発が打たれても投球回を優先し、我慢して長いイニングを投げさせるようにしている。佐々岡コーチが緒方監督とコミュニケーションを頻繁に取りながらやりくりしているのでしょう」(前出の山内氏)

 最下位沈没でファンの攻撃対象になることもあったボッテリとした体形も、こうなると「貫禄」に見えてくる。

最終更新:5/22(水) 12:00
日刊ゲンダイDIGITAL

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